SDGs(持続可能な開発目標)の認知が広まりつつあるが、実は文房具メーカーの多くはリサイクルに関して強い意識をもともと持っている。海洋プラスチックを利用したボールペンや最後まで使い切れる鉛筆など、技術を駆使して環境保全に取り組むメーカーの最前線を追った。 SDGs(持続可能な開発目標)に対する関心が高まり、リサイクルごみを使ったスニーカーや古タイヤで作ったバッグなど、廃棄物から生まれた商品が大きな話題になっている。 <前回(第1回)はこちら> 実は文房具の分野では、リサイクル原料である再生樹脂を使用している商品が以前から数多くある。世の中の環境意識の高まりのほか、大企業や官公庁が環境に配慮した事務用品を優先的に購入するという動きが20年以上前からあり、リサイクル材を使用した筆記具などはもはや定番とも言える。 これまでは家電製品の樹脂部品や工場から出た端材などを回収してリサイクルされた再生樹