■特集 野原ひろしの「凡人のロールモデル」が消滅し、無理に成功者を目指す人が増えた 〜〜現代社会における「実力主義」の困難さを考える(第1回) マイケル・サンデル先生の新著『実力も運のうち 能力主義は正義か?』が話題沸騰です。 この本を読んでわたしが真っ先に思い出したのは、2000年代の自己啓発本ブームでした。2000年から2008年ごろにかけて日本では大量の自己啓発本が出版され、ベストセラーがたくさん出たのです。 ちょっと名前を挙げてみると、『金持ち父さん貧乏父さん』と『チーズはどこへ消えた? 』が2000年。『非常識な成功法則』2002年。『ユダヤ人大富豪の教え』が2003年。『一冊の手帳で夢は必ずかなう』2004年。『夢をかなえるゾウ』『年収10倍アップ勉強法』が2007年。 2000年代というのは和暦にすると、平成12年(2000年)から平成21年(2009年)。失われた30年の真
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