1980年に中国甘粛省夏河の白石崖溶洞で見つかった下顎骨をデジタル処理した画像。独マックス・プランク進化人類学研究所提供(2019年5月1日提供)。(c)AFP / Max Planck Institute for Evolutionary Anthropology / Jean-Jacques HUBLIN 【5月2日 AFP】チベットの山岳地帯で見つかった初期人類デニソワ人(Denisovans)の顎骨の化石から、人類はこれまで考えていたよりもはるかに早い時期に高地での居住に適応していたことが分かったとする論文が1日、英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された。デニソワ人の化石がロシア・シベリア(Siberia)南部以外で発見された例はこれ以外になく、見つかった顎骨は少なくとも16万年前のものと思われる。専門家らは、現生人類(ホモ・サピエンス)の一部が低酸素の条件に耐えられるよう進