東日本大震災から7カ月が過ぎた。3月11日以来、ソーシャルメディアは、災害情報やニュースが高速度で送受信される情報インフラとして、定着しようとしている。「Twitter社会論」などの著書で知られ、ソーシャルメディアの最前線を走ってきたメディアジャーナリスト、津田大介さん(37)。震災後、積極的に被災地の取材を重ね、Twitterや Flickrなどを駆使して情報発信してきた。そして今、メディアの新たな可能性を模索し始めている。9月には、初めての有料メールマガジン「メディアの現場」を創刊。その目的は、「世界で一番かっこいいネットの政治メディア」を立ち上げること──。 被災地取材に没頭「リアルタイム紀行型ジャーナリズム」 震災直後から、精査した災害情報をTwitterで発信してきた津田さん。震災前には11万人だったフォロワー数は、一気に5万人以上増え、現在は20万人に届こうとしている。人々がい
ソラノートは5月25日、ライブ動画配信サイト「ケツダンポトフ」の活動と更新を終了すると発表した。今年3月、Twitter上で起きたトラブルをライブ番組で扱った際の取り上げ方が不適切だとしてネット上で強い批判を浴び、サイトは停止していた。活動終了の理由としてコンセプトをめぐる環境の変化を挙げ、「役割は終えた」としている。 同サイトは2008年5月にオープン。「ダダ漏れ」を掲げ、イベントなどを丸ごとライブ配信する手法で注目されたほか、独自のライブ番組も制作して配信していた。 今年3月初め、Twitter上で、あるユーザーが別のユーザーに侮辱される事件が起きた。侮辱したユーザーが同サイトのライブ番組に出演したことがあったため、番組担当者がこのユーザーに連絡をとり、問題になったツイートを番組中で読みながらこのユーザーのコメントを放送した。 だが元のトラブルは双方のツイートをたどれば非がどちらにある
Vol.1 「そして、メディアは軽くなった? 勃興するアフォーダブル・メディアとリンク・エコノミーによる新しい経済圏」 インターネットが普及し、ユーザー数も当初とは比較にならないくらい爆発的に増大した。 あらゆる場所と人々がつながったいま、インターネットを利用するということは、ただ検索や買い物、情報発信のためだけではなく、社会そのものを変える可能性にも満ちている。 実際に、新しい産業が生まれ、旧来の産業のなかには価値転換を迫られているものもある。あまりにも変化の速度が激しいため、我々自身がその状態に適合する術を知らない。 本連載ではインターネットを介在させることで、これまで見過ごされてきた価値や経験などのヘリテージ(財産)を、新しい未来へとどう接続し直していくのか、コミュニケーションやメディアの変遷を通じて探ってみたい。 例えば、それは筆者のフィールドであるメディア産業を軸に、金融、製造な
「フェイスブック元年」 日本ではそう言われているらしいが、こちらニューヨークでは、もう完全な「インフラ」になってしまった。 初対面の人と会って、「また連絡を取りたい!」と思ったら、メールアドレスを聞くのではなくて、まずフェイスブックにアカウントがあるのか確認する。 マンハッタンの地下鉄や、スタンドで売っている雑誌の企業広告でも、企業が記載しているのは、もう自社のウェブサイトではなく、フェイスブックのファンページだ。 フェイスブック追撃の新メディア続々 最近では送受信するメールの数がめっきり減ってしまった。逆に、フェイスブックのメッセージは増え続けている。人を集めてパーティー!と思ったら、マスメール送信なんてやらない。フェイスブックでシェアした方が、よっぽど効果的に人が動員できる。 ニューヨーカーは「インフラ化」したフェイスブックが当たり前の存在となって、飽きてきている。 「次に面白いものは
チュニジアでの独裁政権崩壊が波及する形で、他の北アフリカ諸国でも政治的な混乱が続いています。特に現在注目を集めているのが、先日も取り上げたエジプトでの市民による抗議活動。チュニジア同様、政治体制や経済への不満が政権への抗議として現れていると伝えられており、さらにチュニジアと同様、TwitterやFacebookといったソーシャルメディアが活用されていると報じられています。 一方でこれらの事件の中で、「ソーシャルメディアがどこまでの役割を果たしているのか」という点については、様々な形で議論が続けられています。「まさにソーシャルメディア革命だ」と言う人あり、「なくても大きな違いは出なかっただろう」と言う人あり。それぞれが説得力のある意見を展開していますが、実際にはソーシャルメディア上で何が語られているのでしょうか? 先日の記事でもご紹介したように、山崎富美さん(@fumi)とチュニジア出身のR
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