国道14号と歩道の間に整備されている自動車専用の通行路。自転車が安心して走行できるが、地域住民の間では議論も呼んでいる=23日午後1時25分、東京都江東区亀戸 自転車事故が社会問題化する中、改めて注目を集めているのが自転車専用の通行路だ。歩行者とも、車とも、別のところを走るなら、事故の危険は大幅に少なくなるため、理想的な問題解決策のようだが、現実はそう単純ではない。 「自転車の通行路ができてから、店の売り上げが2、3割落ちた」 東京都江東区亀戸の国道14号沿いにあるビルで、スポーツ店を経営する男性(39)は、複雑な表情で話す。この地区では、3年ほど前から、片側4車線の国道と歩道の間に柵を設け、幅約2メートルの自転車通行路を確保する道路整備が行われているが、車や自転車の客が歩道脇の店に立ち寄りにくくなり、売り上げが減り始めたという。 通行路はまだ整備途中で、店の近くで途切れているが、それでも