親が知らず知らずにかけてしまう「呪い」について、私も十分に言語化できていないことに気がついたので、ちょっと考えてみる。 昔の親は、子どもに評価を下すことを何とも思っていなかったので、結果的に「呪い」にかかる人は少なくなかったように思う。たとえば。 「お前はどんくさい」「足が遅い」「何を着ても似合わない」「お前に才能はない」などなど。親から言われたネガティブ発言は、他人から言われたものと違って救いがない。自分を生んだ親が言うので、否定が難しい「呪い」になってしまう。 で、「どんくさい」と言われた人は「ええそうですよ、どうせどんくさいですよ」とすね、開き直り、どんくささを改善する気を失う。努力すること、工夫することを放棄してしまう。足の遅い人は走ることが嫌いになり、才能がないと言われた人は才能を開発することを放棄する。 ところで、「呪い」はネガティブ発言に限らない、というご指摘を頂いた。その通