mixiやGREEをはじめとして、SNSのユーザー数はどとまるところを知らぬ勢いで増え続けている。一方で、企業が社内でSNSを利用するというケースも増えてきた。例えば、NTT東日本は、社員同士の“つながり”を深め、情報交換を活発化させるためにSNSを導入している。本稿では、実験的な導入から始めた社内SNSを約7,000人のユーザー数を誇る国内最大級の規模へと育て上げた、そのNTT東日本の取り組みを観察することで、SNSが企業にどのようなメリットをもたらすのかを探ってみたい。 小林秀雄 ● フリーランス・ライター text by Hideo Kobayashi 他社に先駆けてSNSを導入した理由 NTT東日本のビジネスユーザ事業推進部ビジネス営業部マーケティング担当で、Satiの管理人も務める長谷部潤氏。氏は、「SNSの魅力は、社員が無理なく自然体で自律的に交流できることにある」と主張する