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2007年10月15日のブックマーク (4件)

  • 人はみな「Intel」を目指す?---「オープンな世界」と「クローズドな世界」を結ぶ「プラットフォーム」とは

    人はみな「Intel」を目指す?---「オープンな世界」と「クローズドな世界」を結ぶ「プラットフォーム」とは 前回のコラムの最後で,日が得意とする垂直統合モデルや擦り合わせ力を生かして,水平分業化/モジュラー化した世界で競争力を上げる一つの方向として,「日の得意技によって生み出した技術ノウハウをクローズドなところに押し込めてブラックボックス化すると同時に,オープンな『窓』のような部分を開けて,世界的なレベルでの販売量拡大と外部のイノベーションの成果を取り入れることだと思われる」と書いた。今回はこれについてもう少し突っ込んで見ていきたい。 これについてはネタ元がある。東京大学21世紀COEものづくり経営研究センターの小川紘一氏が執筆された論文『我が国エレクトロニクス産業にみるプラットフォーム形成メカニズム』である。とても刺激的な内容であった。まず共感したのは,以下のくだりである。 「オー

    人はみな「Intel」を目指す?---「オープンな世界」と「クローズドな世界」を結ぶ「プラットフォーム」とは
  • 水平分業の世界で日本企業が競争力を上げるには---プロセス型製品編

    前回のコラムでは,デジタル家電の産業構造がモジュラー化/水平分業化/コモディティー化していく中で,日企業がどのようにしたら競争力を上げられるかについて考えてみた。そのポイントは,米Intel社のモデルを日流にアレンジすることのようだ。 その成功例として三洋電機のDVD用の光ヘッド・ビジネスについてとりあげた。同社は光ヘッドの高度な技術ノウハウをブラックボックス化したプラットフォームを構築し,それを中国などのアジア企業に広く提供することで高いシェアを獲得することに成功した。完成品と基幹部品の両方を手掛けることの多い統合型の日企業が,その強みを生かして基幹部品に軸足を置くことで競争力が上がるという一つの成功パターンである。 続いて稿では,サプライチェーンのレイヤーを上流にさかのぼって,プロセス型の産業構造を持つ基幹部品やさらに上流の基幹部材そのものが水平分業化する状況について,どうした

    水平分業の世界で日本企業が競争力を上げるには---プロセス型製品編
  • 「何でもダメではメディアが死ぬ」--ニコニコ動画と手を組むバイアコムの狙い

    音楽番組などを運営するMTV Networksの子会社バイアコム インターナショナル ジャパン(VIJ)は10月より、同社の番組をニワンゴの「ニコニコ動画(RC2)」で配信する。これまでユーザーが著作権者に無断でアップロードしたコンテンツが人気を集め、プロモーションの一環として権利者が追認した例はあったが、大手コンテンツホルダーが公式に番組提供を表明したのは初めてだ。 ニコニコ動画は会員数342万人、1日の閲覧数が約5500万ページビューにものぼる人気サービスだが、ユーザーが権利者の許可なくアップロードしたコンテンツも多く、それを問題視する人もいる。 コンテンツの著作権はメディア企業の生命線とも言える。VIJとしても、そこを放棄したわけではなく、むしろ積極的に守っていく考えだという。VIJがニコニコ動画に番組を提供することを決めた理由や、著作権侵害コンテンツ、MADと呼ばれる二次著作物への

    「何でもダメではメディアが死ぬ」--ニコニコ動画と手を組むバイアコムの狙い
  • フォトレポート:宇宙開発の半世紀を振り返る

    2007年10月4日は人工衛星スプートニク1号打ち上げ50周年だ。これを祝して、人類の宇宙探索に貢献した宇宙船について振り返ろう。さらに、近い将来に活躍が期待される宇宙船もいくつか見ていく。「Xbox」や「iPhone」のことはしばし忘れよう。今回はもっと格的なハードウェアがテーマだ。バスケットボールのような人工衛星スプートニク1号の打ち上げが、宇宙時代の幕開けだと一般的に考えられている。米国と旧ソビエト連邦の宇宙開発競争がここからスタートした。1955年、米国とソ連はそれぞれ、1957年半ばから1958年までの実施が決まっていた国際地球観測年(IGY)の一環として、人工衛星を打ち上げて軌道に乗せる計画を発表した。計画の発表こそ米国のほうが早かったが、ソ連は驚くべきスピードで計画を実施した。スプートニク1号(画像)が1957年10月4日に打ち上げられると、宇宙船の技術面だけではなく核ミサ

    フォトレポート:宇宙開発の半世紀を振り返る