6月15日に始まったバスケットボール男子日本代表の第1次強化合宿。9月23日開幕のアジア選手権(中国・長沙)を目指す27人の候補選手が選ばれた。全体的に硬さが見られた合宿初日。その中でダンクシュートを連発する男がいた。NCAAで活躍するジョージ・ワシントン大1年の渡辺雄太(20)だ。 2メートル3センチ、88キロ。日本人離れしたスタイルと小さく爽やかな顔立ちは、プロ野球・日本ハムの大谷翔平(21)をほうふつさせる。アップ段階での俊敏な動きに魅了され、期待感が膨らんだ。ボール練習に移ると、ほとんどの選手はレイアップでシュートをするが、渡辺はただ1人、当然のようにダンクを決めた。1次合宿のメンバーでは最年少だったが、遠慮はない。将来を背負う覚悟があるからだ。 香川県木田郡出身。両親はかつて実業団チームに所属し、母・久美さんは日本代表で活躍。尽誠学園高を2年連続全国2位に導き、ベスト5にも選