先月から新しいところで働いている。 コロナで会社が立ち行かなくなり、 出稼ぎにでろとばかりに 人事から示された新たな勤務地は、 満員電車と満員ではない電車を乗り継いで、 通勤に片道約1時間半。 この1年間で すっかりテレワークに甘んじていた私の体と、 朝にはいってらっしゃいと送り出され 放課後には学童に行かずに家に帰り おかえりと言ってもらえる暮らしに どっぷりはまってしまっていた娘の心は、 ぐらんぐらんに揺れている。 案の定、私はまた上手く眠れなくなった。 日々蓄積されていく疲労感は、 鉛のように重く体にのしかかる。 留守番を恐れる娘は 毎日のように お母さん仕事やめてよ と言い寄り、時に激しく泣きじゃくる。 朝、娘より30分ほど早く家をでる。 前夜に「仕事やめて」と泣いていた娘が、 朝には「がんばって」と送り出してくれる。 新しい仕事はいつだってちんぷんかんぷんだ。 社内は緊急事態宣言