雑誌取材に応じたために事実上解雇されたのは不当として、「阪急トラベルサポート」(大阪市)所属の派遣添乗員、塩田卓嗣さん(46)らは22日、東京都労働委員会に不当労働行為の救済を申し立てた。 申し立てたのは塩田さんと、所属する全国一般東京東部労組。申立書などによると、塩田さんは「週刊金曜日」の取材に応じ、今年2月20日号で添乗員の過酷な労働環境が報道された。その後、同社は「社の名誉を傷つけた」などと添乗員乗務の割り当てをしないと通告。塩田さん側は「割り当てがないのは事実上の解雇」と訴え、こうした措置の撤回を求めている。 阪急トラベルサポートは「当社の措置は正当な行為ととらえている」としている。 同社に対しては、日本マスコミ文化情報労組会議(MIC・豊秀一議長)が同日、言論の自由を脅かすとして抗議声明を出した。【東海林智、佐藤浩】