大分県で明らかになった「コネ人事」や「採用試験の不正合格」のことを考えていて、 ふと思い出したことがある。2000年(平成12年)4月5日に小渕元総理が急死すると、後に低支持率にあえぐことになる森喜朗総理が「密室」で誕生する。衆議院予算委員会では、誕生したばかりの森総理に対して各党の代表が質問した。社民党では私が立って自著で「新聞社の入社試験に白紙答案を提出して……」と自慢していることを取りあげた。これは「恫喝コネ入社」ではないかと。予算委員会の議員席は笑いに包まれ、与党席からは「立派なコネじゃないか。たいしたもんだ」という称賛の野次も飛んだ。今、このやりとりを改めて読み直してみる。森総理の著書である『あなたに教えられ走り続けます』という本をかざして、私は問いかけた。 [衆議院予算委員会00年4月25日] ○保坂 御自身でお書きになったものをまとめられたものということなんですが、私は、まず