『週刊ダイヤモンド』特別レポート ダイヤモンド編集部による取材レポートと編集部厳選の特別寄稿を掲載。『週刊ダイヤモンド』と連動した様々なテーマで、経済・世相の「いま」を掘り下げていきます。 バックナンバー一覧 家庭が裕福か貧しいかで、将来の生活水準が固定されてしまう「格差世襲」が社会問題になっている。格差研究の第一人者・橘木俊詔 同志社大学教授は、学歴の差が生活格差を生む現状に警鐘を鳴らし、教育政策の必要性を訴える。 たちばなき・としあき/1943年生まれ。経済企画庁客員主任研究員などを経て、現在同志社大学教授。著書に『格差社会』(岩波新書)、『日本のお金持ち研究』(日本経済新聞出版社)など。(撮影:REAL) ―「格差の世襲」という実態はあるか? 親が裕福なら子も裕福、親が貧乏なら子も貧乏にならざるをえないというのを、専門用語では「階層固定化」と呼んでいる。もちろん日本は自由主義社会なの