西日本鉄道は16日、宮崎交通と共同運行している福岡〜宮崎間の高速バス「フェニックス号」の夜行便を今秋にも休止する方針を明らかにした。高速道路の自動料金収受システム(ETC)割引によるマイカー利用増加で乗客が減り、採算が悪化しているためだ。 ETC割引は2011年まで続く予定で、高速バスの休止や減便が広がる可能性もある。 フェニックスは1日29往復しており、このうち午後10時30分の福岡空港発、同11時の宮交シティ発の2便が休止対象。九州運輸局によると、管内でETC割引の影響を理由に休止などを申請した例はないという。 西鉄によると、九州域内の高速バスの乗客数はETC割引の導入後、前年比10%程度減少している。福岡〜宮崎などでは20%程度減り、上向く気配はないという。 西鉄は経費削減のため、今後も高速バスの赤字路線については減便などを検討する方針。特に、航空需要の低迷から乗客が急減している福岡