2010年が終わり、新しい年を迎えた。月並みだが、2011年はどんな年になるのだろうか。 お金の運用という観点で考えると、2011年はなかなか微妙な年だ。 世界の金融環境の基調を形成しているのは米国のFRBの金融緩和である。しかし、お膝元の米国の雇用情勢がなかなか改善しない。また、米国のCPI(消費者物価)は対前年比プラス1.1%とプラスゾーンにはあるが、米国がデフレ入りする可能性が完全に消えたわけではない。 「ヘリコプター・ベン」の異名を持つバーナンキFRB議長としては、デフレ入りは何としても避けたいだろう。FRBは法的に雇用情勢の改善に対して責任を持っているから、FRBの金融緩和は今後も続くだろう。簡単に終わらせることは出来ない。 米国の経済がなかなか改善しない中で(日本よりはましなのだが)、米国の金融緩和の影響が新興国への資本流入の形で表れている。 また、日本だけは未だにデフレだが、