ある経済入門書を眺めていたら興味深い絵に目が止まりました。 これを現代日本に当てはめるとどうなるのでしょう。 眺めていた本は「図解雑学ケインズ経済学」。 もっとも、興味深い絵というのはケインズ経済学に限ったものではありません。(図1) 至極まっとうなものです。 図1 経済政策は車の運転に例えられる 出所: 滝川好夫・図説雑学ケインズ経済学p37 車=日本経済、運転者=政権与党、右車輪=需要増大のための景気対策 左車輪=明日の経済のための供給(潜在成長率)増大のための構造改革 スピードメーター=経済成長率、ブレーキ=財政再建のための増税 金融政策には触れられていない点、ちょっと疑問もある図なのですが、大方は納得できる比喩といえるでしょう。 一方、実際の日本の政治は、谷垣自民党幹事長や麻生財務大臣、甘利経済再生担当大臣、そして黒田日銀総裁らの発言にみられるように、まずは財政再建のための消費税増