冒頭から私事で恐縮ながら、映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」を3回見た。昨年11月の公開直後に東京・六本木で見たものの、どうしても世界最速上映を行った“聖地”の新宿バルト9で見たくなり、つい2、3度と足を運んだ。鑑賞券代は計5400円。 年が変わり、アニメ映画の話題は興行収入60億円を突破した「ONE PIECE FILM Z」に移った感が強が、「Q」も今月、興収が50億円を突破し、新たに100館近い映画館での追加公開が決まるなど、人気の根強さをうかがわせている。 記者は平成7年にテレビシリーズがスタートして以来、熱したり冷めたりしながらも作品を鑑賞してきたファンだ。テレビ版放送時が思春期と重なったことも手伝い、スタンスとしては、「エヴァ」にとって新劇場版は“蛇足”と考える「テレビ版原理主義者」といえる。 今回、「Q」をなぜ3回見に行ったかといえば、初見時に何ともいえない「懐かしさ」を覚