ブックマーク / blog.goo.ne.jp/viscuit (5)

  • プログラミングを学ぶことによって獲得できる能力を言ってはいけない - ビスケットのあれこれ

    何度も繰り返して言ってますが,プログラミングを全員が学ぶ必要があるのはコンピュータとは何かを知るためです.何度も質問をされますが「プログラミングを学ぶとどんな能力がつくでしょうか」に対して僕は一切答えるつもりはありません.というか,我々(コンピュータの専門家)は答えるべきではないと思っています. 心からいうと,たとえば佐藤さんのブログで 自己研鑽力,ルール適応力,根回し力,といったことが言われていて,僕も共感できますし.神谷さんの「子どもにプログラミングを学ばせるべき6つの理由」の内容も同意です.うすうす感じています.きっと正しいと思います. ただ,こういった力がつきそうということは,プログラミングを教えて普通に観察していると気がつくことなので,できれば外部からではなく,内部つまり学校の先生たちに気がついて欲しい.だって子供にいろんな力をつけさせるというのは先生たちの業であって,重要

    プログラミングを学ぶことによって獲得できる能力を言ってはいけない - ビスケットのあれこれ
  • オブジェクト指向の問題点 - ビスケットのあれこれ

    オブジェクト指向プログラミングを神格化するような記事が流れてきたので,僕が知っている問題点について書いてみたいと思います.僕がまだ学生だったころは,オブジェクト指向の評価もまだそれほど定まっていなくて,オブジェクト指向の次はどんなパラダイムが出てくるかとか普通に学生レベルで議論していたものですが,ここまで強大になってしまうとそれを打ち負かそうなんて気にはならないのでしょうか.僕にはオブジェクト指向が普遍的な真理という感じは全然しなくて,ここまで使われてる理由は,現実的なテクノロジーで大きなシステムを作らなければならない必要性のほうを優先した結果であると認識しています.オブジェクト指向がその後の25年ほどもずっと安定してその地位を保てるほど素晴らしいものとは思えないのです. 以下で上げる問題点は,個別に解決している研究はあったりしますし,僕も論文を書いたりしましたけど,実際の言語に導入されて

    オブジェクト指向の問題点 - ビスケットのあれこれ
  • プログラミングを学ぶべきたった一つの理由 - ビスケットのあれこれ

    いよいよプログラミング教育ブームですが,自分の子供に教える・教えないという範囲ならば好き嫌いで済みますけれど,小学校義務教育への導入という極端な話になると,なかなか議論は尽きません.とはいえ,海外に遅れてはいけないということで,反対派を一気に押し切るというのは私は好きではありません.私の根底にあるのは,これほど面白くて大好きなコンピュータを万人に好きになってもらいたい,という気持ちがあるからです.義務教育への導入の理由は万人を説得できるものでなければならないと考えています. たとえば,最近出版された神谷さんの「子どもにプログラミングを学ばせるべき6つの理由」というを例にとりますが,このは非常にうまく現在のプログラミング教育ブームをまとめている良いです.今のブームの理由がわかると思います.しかし,ここであげているような6つの理由では,根っこから反対している人を説得できないのではないかと

    プログラミングを学ぶべきたった一つの理由 - ビスケットのあれこれ
  • 年金番号の流出の話 - ビスケットのあれこれ

    プログラミングから脱線すると色々と言いたくなるという. 年金番号がウイルスにかかって流出してしまって,想定される被害は年金番号の成り済ましが怖いので,流出してしまった人たちに番号を再発行して郵送するとかニュースで言ってました. 実は,僕の学位論文の一部で,オープンシステムにおける名前付けの問題について議論しています.ちゃんと論文にもなっています.そのときの議論の延長線上に今回の年金番号流出もからんでいるので,その話をしましょう. 当時の話題の中心は,インターネットでした.世界のコンピュータにそれぞれ一意の番号をつけて(つまり,全部のコンピュータが違う番号をもっている),その上で,ある番号のコンピュータにメッセージを送りたければ,どうやってそのコンピュータを探すか(ルーティング)という問題を解けば良い,ということにしていました.その後に出てきたIPv6も色々と修正してますが同じです. ルーテ

    年金番号の流出の話 - ビスケットのあれこれ
  • 小さい子どもにコンピュータを触らせるということ - ビスケットのあれこれ

    ビスケットは,開発して新しい機能を追加したときなど,必ず子どもたちが使っている様子を自分目で見てどんな風に使っているかを見てきます(最近はその暇が無くて他人に任せていたりして,かなりまずいんですが).3年前くらいの面白いエピソードをご紹介しましょう. ちょうど,Androidタブレットで動くビスケットを開発していて(これはまた一般には配布していません.実験環境だけです),それがどのように子どもたちに使われるか見に行きました.僕としても指で直接操作するタブレットのUIの開発は初めてで.実は,マウスとタッチペンの操作は結構似ています.どちらも,非常に小さいエリアを結構正確にポイントできて,ドラッグもできますから.どちらかというと,ペンの方がドラッグが得意でしたね.小さい子はマウスクリックが全然出来ないとか(ボタンを押すときに指先だけ押すということができないので,手を握ってしまって,その結果マウ

    小さい子どもにコンピュータを触らせるということ - ビスケットのあれこれ
  • 1