ブックマーク / u-site.jp (13)

  • モバイルファーストのウェブデザインがデスクトップに及ぼす悪影響

    モバイルファーストのウェブデザインは、デスクトップで閲覧する際に重大なユーザビリティ上の問題を引き起こす。長いスクロールページにコンテンツが過度に分散され、余白が広がり、画像やフォントが拡大されるため、ユーザーが情報を把握し、理解することが難しくなるのである。 The Negative Impact of Mobile-First Web Design on Desktop by Kim Salazar, Tim Neusesser and Nishi Chitale on October 13, 2023語版2024年2月6日公開 最近のウェブサイトの多くは、モバイルファーストなアプローチでデザインされている。こうしたページをデスクトップデバイスで表示すると、コンテンツが過度に大きく引き伸ばされて見えることがある。画面を覆い尽くすような画像、肥大化したテキスト、過剰な余白のせいで、

    モバイルファーストのウェブデザインがデスクトップに及ぼす悪影響
  • ダークモード:ユーザーの考え方と避けるべき課題

    ダークモードは人気があるが、必須ではない。ユーザーはダークモードを好むが、ダークモードなしでも行動は変わらない。ダークモードをアプリケーションレベルではなくシステムレベルで考えているからだ。ダークモードをサポートする場合は、ダークモードでよくある問題を避けるために、そのデザインをテストしよう。 Dark Mode: How Users Think About It and Issues to Avoid by Tanner Kohler and Amy Zhang on August 27, 2023語版2024年1月15日公開 ダークモードがかつてないほど流行している。少なくともこのトピックに関する多くのウェブデザインの記事を読む限りでは、ダークモードは必要不可欠とさえ思うかもしれない。しかし、ダークモードを完全にサポートし、「うまく活用する」ためには貴重な時間とリソースを必要とす

    ダークモード:ユーザーの考え方と避けるべき課題
  • 複雑なアプリケーションのための8つのデザインガイドライン

    複雑なアプリケーションがサポートするワークフローとエンドユーザーは非常に多様だが、この8つのデザインガイドラインはそのほとんどに適用可能である。 8 Design Guidelines for Complex Applications by Kate Kaplan on November 8, 2020 日語版2021年5月7日公開 複雑なアプリケーションとは 我々は、以前、複雑なアプリケーションの定義として、専門分野で高度なトレーニングを受けたユーザーの構造化されていない幅広い目標や非線形のワークフローをサポートするアプリケーション、とした。複雑なアプリケーションには、サポートするワークフローやエンドユーザー(たとえば、研究者から軍の専門家、金融アナリストまで)によって、いろいろな種類があるのは間違いない。しかし、同じような特徴を備えていることが多いものだ。たとえば、複雑なアプリケーシ

    複雑なアプリケーションのための8つのデザインガイドライン
  • 『UX原論』の刊行

    2018年の秋に企画を立て、その年の初冬から執筆を始めた『UX原論』が2020年1月にようやく脱稿し、2020年4月28日に販売されることになったので、この場をお借りして、少しPRさせていただきたい。 黒須教授 2020年4月27日 筆者の出版の個人史 筆者は、これまで、ユーザビリティやUXに関連するまとまった書籍として、 黒須正明、伊東昌子、時津倫子 (1999) 『ユーザ工学入門―使い勝手を考える・ISO13407への具体的アプローチ―』、共立出版 ユーザビリティハンドブック編集委員会 (2007) 「ユーザビリティハンドブック」、共立出版 黒須正明 (2013) 『人間中心設計の基礎』、HCD ライブラリー第 1 巻、近代科学社 Kurosu, M. (2016) “Theory of User Engineering”, CRC Press を出してきたので、まずそれについて説明し

    『UX原論』の刊行
  • ユーザーにない知識を補わないと、UXを損なう

    調査型のタスクに適した情報の提供ができていないWebサイトは多い。そうしたサイトでは、ユーザーはさまざまな情報ソースを手作業でつなぎ合わせるという不必要な手間をかけなくてはならないのだ。 Unbridged Knowledge Gaps Hurt UX by Kim Flaherty and Kate Moran on March 3, 2019 日語版2019年10月17日公開 デジタル製品のデザインチームは、ユーザーの技術レベルや情報探索スキルを過大評価していることが多い。2016年にOECDは、中程度の複雑度のタスクを正常に完了できる成人は全体の3分の1しかいないことを明らかにした。このレベルのタスクを完了するには、ユーザーはページやアプリケーション間の移動をする必要がある。また、ステップを複数こなさなければならない上に、ツールやソフトウェアの機能(たとえば、ソート機能など)も利用

    ユーザーにない知識を補わないと、UXを損なう
  • ユーザーのコンピュータスキルの分布: ユーザーのスキルはあなたが思う以上に低い

    先進33か国において、コンピュータ関連の高い能力を持つ人は人口の5%にすぎない。また、中程度の複雑度のタスクを完了することができる人は全体の3分の1しかいない。 The Distribution of Users’ Computer Skills: Worse Than You Think by Jakob Nielsen on November 13, 2016 日語版2017年3月16日公開 身につけるのがもっとも困難なユーザビリティの教訓に、(訳注:デザインプロジェクトに携わっている)「あなた方はユーザーとは違う」というのがある。これこそがユーザーのニーズについての推測が大失敗に終わる理由だ。デザイナーは大半のターゲットオーディンエンスとあまりに異なっているため、いいと思っているものや利用しやすいと思っているものが見当違いになるだけでなく、そうした自分たちの個人的好みによって判断す

    ユーザーのコンピュータスキルの分布: ユーザーのスキルはあなたが思う以上に低い
  • デザイン思考の基礎

    デザイン思考とは何か。なぜそれに関心を持つべきなのか。ここでは、その歴史と背景に加え、簡単な概要と、6段階のプロセス図を提供する。実践的なユーザー中心の考え方による問題解決型アプローチがイノベーションにつながり、イノベーションを起こせれば、差別化ができ、競争上の強みを作り出せるようになる。 Design Thinking 101 by Sarah Gibbons on July 31, 2016 日語版2016年11月1日公開 デザイン思考の歴史 デザイン思考が新しいものであるというのはよくある誤解だ。デザインという行為自体は長い間おこなわれてきており、モニュメントや橋、自動車、地下鉄のシステムはどれもデザインというプロセスから生まれた最終製品といえる。そして、昔から、優秀なデザイナーは人間中心の創造的なプロセスによって、意味のある、有効なソリューションを構築してきているからだ。 190

    デザイン思考の基礎
  • 改めて「デザイン思考」を考える

    デザイン思考というキーワードが、現在のビジネス界のバズワードのひとつになっている。言葉というのは、その意味が拡散するにつれ、何でもありの世界に入っていってしまうが、ここは一つ、当初の概念に立ち戻り、それが何だったのかを考え直すようにしたい。 黒須教授 2016年5月19日 バズワード 流行というものは、それが登場してきた時の新奇性によって人々を興奮させる。もちろん新奇なものなら何でも流行するわけではなく、タイミングや状況、そして当のモノの質にもよる。そうした淘汰の段階を経て流行となったものは、しかしながら数年から長くても十年ほどで新しい流行に取って代わられる。これが流行という現象だ。 デザイン思考というキーワードは、こうした点で現在のビジネス界のバズワードのひとつになっている。UXもバズワードのひとつだったが、今やかなり拡散してしまい、バズワードの戦列から離脱しつつあるようにも見える。 U

    改めて「デザイン思考」を考える
  • フラットデザイン: 起源、問題、フラット2.0のほうが望ましい理由

    フラットデザインとは2012年ごろに広まったWebデザインのスタイルである。それは広く今も利用されているが、過度な利用は深刻なユーザビリティ上の問題を引き起こしかねない。フラットデザインによって発生するユーザビリティ上の最大の課題の1つに、クリック可能な要素のシグニファイア不足がある。フラットデザイン2.0は、それに対する優れた解決策を提供してくれる可能性がある。 Flat Design: Its Origins, Its Problems, and Why Flat 2.0 Is Better for Users by Kate Meyer on September 27, 2015 日語版2015年11月2日公開 フラットデザインは人気のあるデザインスタイルで、Webページのグラフィック要素に、光沢感や立体感という視覚効果を利用しないもののことである。それは多くのデザイナーからWeb

    フラットデザイン: 起源、問題、フラット2.0のほうが望ましい理由
  • UXデザインをするならこの本を読もう! 安藤先生のおすすめ書籍

    UXデザインをするならこのを読もう! 安藤先生のおすすめ書籍 ユーザー志向のものづくりの実践~安藤昌也氏(番外編) UXデザインを手がけるときに参考になる書籍を安藤先生に紹介してもらった。人間中心設計、インタビューの仕方、ペルソナの作り方、UIデザインのための心理学に関するものなど、いずれもUXデザインのヒントにつながりそうなばかりだ。 U-Site編集部 2015年6月24日 安藤 昌也(あんどう まさや) 千葉工業大学 工学部 デザイン科学科教授 Ph.D。UX、エスノグラフィックデザインアプローチの研究者で、ものづくりのコンサルタント。 (← 第3回「利他的UXデザイン:人の利他心を高めるものづくり」へ) 安藤先生へのインタビューの番外編。インタビューの間、背面の書棚がとても気になったので、UXデザインを手がけるときに参考になる書籍を紹介してもらった。いずれも、UXデザインの教科

    UXデザインをするならこの本を読もう! 安藤先生のおすすめ書籍
  • ユーザーの知識は低いレベルで停滞する

    学習というのはたいへんな作業なので、ユーザーのやりたいことではない。その結果、彼らはユーザーインタフェースの探索をすることもなく、ほとんどの機能について知らないままだ。 User Expertise Stagnates at Low Levels by Jakob Nielsen on September 28, 2013 日語版2013年11月25日公開 コンピュータシステムを長期間利用しているユーザーでも、知っていて使っているのは利用可能なコマンドや機能のほんの一部だけであることは多い。デザインのユーザビリティが優れていれば、ユーザーはシステムを利用しはじめて間もなく、かなり容易に一連の基機能を理解する。しかし、その後、彼らは伸び悩み、それ以上はたいしてスキルが上がらない。システムを頻繁に使っているユーザーですら、年にわずか1つか2つの新しい知識を身につけられるようになるまでには何

    ユーザーの知識は低いレベルで停滞する
  • 5人のユーザーでテストすれば十分な理由

    手の込んだユーザビリティテストはリソースの無駄づかいだ。最高の結果を得るためには、5人以下のユーザーでテストし、小規模なテストを余裕のある限りたくさんやることだ。 Why You Only Need to Test with 5 Users by Jakob Nielsen on March 19, 2000 ユーザビリティはお金がかかって複雑だ、ユーザビリティテストなんて、よっぽど予算があって、しかも時間的にも余裕があるという、めったにないプロジェクトのために取っておけばいい、と考える人もいるようだ。だが、それは違う。手の込んだユーザビリティテストは確かにリソースの無駄づかいだ。最高の結果を得るためには、多くとも5人のユーザーでテストすれば十分。そのかわり、小規模なテストを余裕のある限りたくさんやることだ。 以前の調査で、Tom Landauerと私は、n人のユーザーでテストしてわかるユ

    5人のユーザーでテストすれば十分な理由
  • UXにおけるビジュアルデザインの5つの原則

    スケール、視覚的な階層、バランス、コントラスト、ゲシュタルトの原則を正しく適用すれば、美しいデザインを生み出せるだけでなく、ユーザビリティも向上させられる。 5 Principles of Visual Design in UX by Kelley Gordon on March 1, 2020 日語版2020年12月17日公開 ビジュアルを見たとき、我々はそれが魅力的か不愉快かを、通常、すぐに判断できる(なぜならば、こうした判断は、Don Normanのエモーショナルデザインのモデルでいうところの、能レベルで展開されることが多いからだ)。しかしながら、レイアウトが視覚的に魅力的である理由を言語化できる人はほとんどいない。だが、優れたビジュアルデザインの原則をグラフィックに活かすことで、エンゲージメントを促進し、ユーザビリティを向上させることは可能である。 ビジュアルデザインの原則は、

    UXにおけるビジュアルデザインの5つの原則
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