『”決定木”という選択肢』 - 村山 幹朗 前回のコラムでは、セグメンテーション手法として、一般的に使われる因子分析、クラスター分析には問題がある事について取り上げました。また、その問題を避けるためのセグメンテーション手法、決定木について朝野先生に取り上げて頂きました。市場調査クリニックでは、決定木を用いたセグメンテーション手法として「ACAT」という手法についても掲載していますが、今回の分析裏話では、単純集計によるセグメンテーションと、決定木を用いたセグメンテーションの違いについて、より詳しく取り上げたいと思います。 ■単純集計で良いのか? 消費者の行動にセグメント間で明確な違いが出る様にしたいのなら、購買意向や単価が高い人にフラグを立てて抽出し、クロス集計を切ればいいじゃないか、と思われる方もいると思います。例えば、ある製品について購買意向が高い人(”非常に買いたい”と”買いたい”のト