川崎重工業はロボットを使った新型コロナウイルスのPCR検査サービスを始める。1基あたり1日2500件さばける検査システムを開発した。2022年3月までに繁華街や空港などで最大50基程度の稼働を見込む。フル稼働時の1日の処理能力は12万件を超え、足元の全国のPCR検査実施数を上回る。国内での検査の大幅な底上げにつながる。 新型コロナの感染再拡大をうけ、検査の需要は高まっている。厚生労働省によると全国のPCR検査実施数は1日8万~10万件で推移している。H.U.グループホールディングスやビー・エム・エル(BML)など大手検査会社の受託能力は1日あたり1万数千~3万件だ。一般的なPCR検査では結果判明までに平均2~3時間かかる。 川重の検査システムは同社とシスメックス、両社が共同出資するメディカロイド(神戸市)の3社が開発した。装置は長さ12メートル、幅2.5メートルの可搬式コンテナに収まってい