2012年7月1日に施行される「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」(FIT)を前に、国内の太陽電池の出荷状況はどのように推移しているのだろうか。 太陽光発電協会(JPEA)と光産業技術振興協会は、2012年5月18日、太陽電池の国内出荷統計を発表した。国内企業34社を対象とした統計であり、2011年度(2011年4月~2012年3月)の太陽電池セルと、セルを集積した形の太陽電池モジュールを対象とする(図1)。 総出荷量(出力kW換算)は、前年度比105.8%の268万5573kW(約2.6GW)に成長した。ここでいう総出荷量は国内生産と輸入、輸出という3項目を合計した数値だ。輸入とは34社が海外で調達し、国内市場に出荷したものを指す。図1では国内生産と輸入を合わせて「国内」と表示している。 図1 国内メーカー34社による太陽電池の出荷量 2011年度(2011年4月~2012年3月)は