チェルシー移籍後最初の試合である古巣リバプール戦に臨むF・トーレス(左から2番目)。自身のキャリアは出身クラブのアトレティコ・マドリーで終えたいと考えているという 1月31日に実現したフェルナンド・トーレスの電撃移籍。リバプールの“アイドル”のチェルシー入りは、英国史上最高の5000万ポンド(約67億円)という移籍金も相俟って、今冬の移籍市場で最大の衝撃をもたらした。 誰もが「あり得ない」と思っていた商談が成立した裏には、2つの大きな理由があると考えられる。 ひとつは、チェルシーに“焦り”があったということだ。 そもそも、このスペイン代表FWの名は、以前から絶対的な権限を持つオーナーのロマン・アブラモビッチの“購入希望リスト”に挙がっていたと言われる。実際、チェルシーがトーレス獲得に動いたのは今回が初めてではない。トーレスの代理人によれば、チェルシーによる最初の接触は昨年7月。だが、そのと