「1990年代に入ると、経済は右肩上がりから非連続のカーブを描くようになった。それが“失われた20年”とそれ以前の最も大きな違いだ」と話すのは、三菱商事で働いたのち、マッキンゼー・アンド・カンパニーのディレクターに転身、現在は一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授を務める名和高司氏だ。 名和 高司 氏 一橋大学 大学院国際企業戦略研究科教授 東京大学法学部卒、ハーバード・ビジネス・スクール修士(ベーカースカラー授与)。三菱商事に約10年間勤務。マッキンゼーのディレクターとして約20年 間コンサルティングに従事。自動車・製造業分野におけるアジア地域ヘッド、ハイテク・通信分野における日本支社ヘッドを歴任。多様な業界において次世代成 長戦略、全社構造改革などのプロジェクトに幅広く従事。2010年6月より、一橋大学ビジネス・スクール(国際企業戦略科)教授に就任。 ファーストリテイリング、デンソー、N