長野県の平成26年産農業産出額は2818億円であり、野菜(芋類含む)が848億円、果実が544億円、きのこが496億円、花きが144億円と、園芸作物が全体の72.1%を占めている。特にリンゴやブドウの生産は全国的に知られ、園芸王国のイメージが強い。その長野において米の生産は402億円と、全体の14%を占めるに留まっている。 しかし、数字的には園芸作物には及ばないものの、長野県は全国屈指の良質米産地として知られているのである。玄米検査時の品質を示す1等米比率は高く、平成16年~27年産において、全国1位の座を譲ったのは、平成24、26、27年産3か年だけである。平成28年産においては、速報値(平成28年12月31日現在)ではあるが、全国平均が83.6%だったのに対し、長野県産は97.2%という高い数値を示し、2位となっている。また10アール当たりの収量も、約600kgと全国トップレベルを誇っ