毎週、楽しませてもらった! ガンダムブランドの土台にシェイクスピアの翻案を換装し、他者の認識と自我の確立・親離れ(親殺し)という普遍的な主題、さらにジェンダー・家・民族の不和などの今日的な課題が語られていく。舞台はトレンドのもので、設定はところどころミステリアスでホラブル、全24話にイベントが詰め込まれていて怒涛の展開と強烈な引きが続き、SNS意識のバズりネタまで取り入れていて非常にエネルギッシュだ。魅力的で議論のしがいがある話題作だった。 一方で「は?」と声に出してしまった、強引すぎてキャラの人格を無視したような展開、話の繋ぎが不自然な箇所、トーンの不統一でテンションが迷子になったことには文句を言いたい。 初めて見たガンダム、令和のガンダム ▲ 私はこの『機動戦士ガンダム 水星の魔女』を観るまでガンダム・フランチャイズに縁がなく、放映中に慌てて初代の『機動戦士ガンダム』の映画を観たくらい