福井県議会の自民党県政会幹事長を務める斉藤新緑(しんりょく)県議(56)が、ヤギの飼育や養鶏に関する書籍を昨年度の政務調査費で購入していたことが分かった。ヤギ2匹を自身の事務所敷地内で飼育し、養鶏も事務所近くで手がけており、「地域活性化のため、ヤギ牧場や養鶏などと観光を結びつけられないかと思った」と書籍購入の理由を話す。だが、「県政の課題に関係あるのか」と指摘する声も上がっている。【佐藤慶】 県議会の報告書や斉藤県議によると、ヤギ2匹は今春から飼育を開始。その前の昨年6月、政調費で「ヤギと暮らす 田舎暮らしの相棒に!」「ヤギ 取り入れ方と飼い方 乳肉毛皮の利用と除草の効果」「自然卵養鶏法」など7冊を約1万2000円で購入した。また、事務所には知人が経営するレストランが併設され、近くで育てたニワトリの卵を使った料理を提供している。斉藤県議は無償で養鶏を手伝っているという。 政調費返還の意