「データベースの能力をスパーンと超える書き込みが来ても、落ちない作りにはしているつもりです」 2100万人が利用するSNS「mixi」で、最も書き込みが多いのが、つぶやき機能「mixiボイス」。開発を担当するミクシィの技術者・井上洋平さんは、さらりとこう言う。 例えば「天空の城ラピュタ」地上波テレビ放送時。パズーとシータが滅びの呪文「バルス」を唱えると、ネットには「バルス」の書き込みが殺到、この負荷に耐えきれず毎回のように落ちてしまうサービスもある中、mixiボイスは健在。バルスの連投に耐え切る。 サッカーワールドカップで、日本代表チームが金星を挙げた瞬間。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本が優勝した瞬間。大事件が報道された瞬間。予想も付かないタイミングで書き込み量は急増し、トラフィックが跳ね上がる。 予測不能な“人の動き”に対応し、巨大なトラフィックを支え切る――その裏側