福島県警は12日、福島第一原発から20キロ以内の警戒区域にある楢葉町で、野生化した牛2頭が、防犯警戒中のパトカーに体当たりし、ドアなどがへこむ被害があったと発表した。 県警は「警戒区域内の家畜が野生化しており、一時帰宅する際は十分注意してほしい」と呼びかけている。 県警災害警備本部によると、県警特別機動パトロール隊のパトカーが10日午後9時15分頃、楢葉町山田岡の国道6号の交差点で、赤色灯を点灯して停車中、牛5、6頭の群れが出現。このうち2頭がパトカーの運転席側めがけて突進し、ドアやフェンダーがへこんだという。乗車中の警察官2人にけがはなかった。