12日正午前、東京・世田谷区の交差点にある信号機に多数のミツバチが群がっているのが見つかり、警視庁から依頼を受けた業者がハチの群れを処分しました。 信号機の周りに多数のハチが群がる現象について、ハチの生態に詳しい玉川大学ミツバチ科学研究センターの佐々木哲彦主任は、この時期に各地でよく見られ、ハチの引っ越しが関わっていると指摘しています。 佐々木主任によりますと、ハチは木の穴などに2万匹から3万匹ほどの群れで巣を作り、寒さの厳しい冬を越して新しい女王蜂が生まれると、これまでの女王蜂が半分ほどの働きバチを連れて引っ越しをするということです。その際、ハチは群れで高い木の枝などにぶら下がるようにして新たなすみかとなる場所を探し回るということです。 佐々木主任は「高い場所にある信号機やその真上にあるひさしのような構造が、ハチにとって魅力的に見えたのではないか」と話しています。