日本からの観光客も多い米国の人気観光地、カリフォルニア州のヨセミテ国立公園で27、28両日、巨大岩石の崩落が相次ぎ、1人が死亡、2人が負傷した。 崩落が起きたのは高さ約915メートルのエル・キャピタン。一枚岩の花崗岩(かこうがん)でほぼ垂直に立っており、世界中からロッククライマーが集まることで知られる。 ヨセミテ国立公園などによると、27日午後1時50分ごろから、高さ約200メートルの地点で断続的に崩落が7回発生。ふもとを歩いていた英国人観光客の男性が死亡し、その妻が重傷を負った。当時、30人以上が岩を登っていたという。 さらに翌28日午後3時20分ごろにも同じ場所で大規模な崩落が発生。岩が近くを走っていた車の屋根を突き抜け、1人が頭部を負傷した。同公園によると、崩落は年80件ほど起きているが、死者が出たのはめずらしいという。同公園は崩落後も通常通り開園を続けているという。(サンフランシス