スポーツ専門局ESPNの『Outside the Lines』の一場面。T.J.クイン記者が日本球界に投げかけた問題は、日米の野球に対する考え方の違いを改めて浮き彫りにした。 米国最大のスポーツ専門局ESPNに『Outside the Lines』という番組がある。この番組は米国内外のあらゆるスポーツの諸問題、諸現象を様々な角度から検証する社会派番組なのだが、今回は“Japan's Pitching Monsters”と題し、日本の高校野球を取り上げた。 レポートするのは、私がかつてメッツの番記者時代に親交のあったT.J.クイン氏。2000年のメッツ対カブスの日本開幕シリーズの際にも来日している記者だ。今回も日本で精力的な取材を行ない、渾身のレポートとなっていた。 レポートで取り上げられたのは済美高校の安楽智大投手。 今年春の選抜大会を5日間で4試合に先発し、1試合当たり平均135球投げた