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    宮城県東松島市の仮土葬場に着くと、熊谷若菜(6)は車を飛び降り駆け出した。大好きなお父さんに会いに来たのだ。若菜は舞踏会でのご挨拶のような仕草で、父と対面した。 この日、4月21日は若菜の小学校の入学式だった。母親と兄と共に式に出席した後、真っ赤なランドセルとドレスを着て、父に入学の報告に来たのだ。 父、和幸は土の中で眠っている。享年31歳だった。 3月11日午後2時46分、マグニチュード9.0の巨大地震が発生した直後、母は和幸からの電話を受けた。「津波が来る。子供たちを連れて、(避難所の)小学校へ行け、自分も後で行く」 母は車で2人の子供を迎えに行き、小学校に向かう途中で津波の第1波にのまれた。ドアが開かなくなった車から何とか出た3人は海水に覆われた街の中を、避難所である東松島市立大曲小学校に何とかたどり着き、父の到着を待った。 4日後、父は遺体で見つかった。家族が待つ小学校の近くだった

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