さて、Modern Common Lispはこれで4回目です。環境構築も完成に近づき、Common Lispでプログラムを始められる状態になりつつあります。ブログの主題も環境構築から実践へと移ります。 今回はCommon Lispでプログラムを書く際によく必要になるであろうライブラリの紹介です。Common LispはSchemeと比べると仕様の大きな言語には違いありませんが、最近普及しているPythonなどに比べると標準ライブラリも小さいです。そのため、適切なライブラリを適切に使用するという能力は、他の言語以上にCommon Lispで必要になるでしょう。 ここで紹介するライブラリはすべてQuicklispに入っているのですぐ利用できます。まだインストールしていない人は以下のエントリを参考にインストールしてください。 Modern Common Lisp: 第2回 Quicklispによ
Peter Norvig / 青木靖 訳 このページには2つの目的がある。コンピュータ言語の実装について一般的な記述をすることと、Lispの方言であるSchemeのサブセットをPythonで実装する具体的な方法を示すことである。私はこのインタプリタをLispy (lis.py)と呼ぶ。何年か前に私はJavaとCommon LispでSchemeインタプリタを書く方法を示した。今回の目標は、アラン・ケイが「ソフトウェアのマクスウェル方程式」と呼んだところの簡潔さと取っつきやすさを可能な限り実現するということだ。 SchemeのサブセットLispy の構文と意味論 コンピュータ言語の多くは様々な構文的な決まり(キーワード、中置演算子、カッコ、演算子優先順、ドット記法、セミコロンなど)を持っているが、Lisp族言語の1つとして、Schemeの構文はすべてカッコ付きの前置記法であるリストを基本とし
『Ideal Hash Trees』*1という論文を(必要なところだけ、だいたい)読み終わったので、そのメモ等。 概要 AMT(Array Mapped Trie)という基盤的なデータ構造を使って、ideal(nearly ideal)なHash Treesを作ろう、というような話。 AMTの応用例として、以下のようなものが説明されている。 Hash Array Mapped Trie(HAMT) ハッシュマップ 各種操作がO(1) ハッシュテーブルの初期サイズを(あまり)気にする必要がない 要素が増えた場合のリサイズのコストが小さい*2 リサイズ不要な実装も可能だがその場合はO(log N)に。※ Nは要素数。今回の実装はこっち。 成功検索時、キーの比較は一回しか生じない ただし、キーのハッシュ値の計算処理は(異なるハッシュ関数で)複数回行われることがある。 Clojureの組み込みのハ
Code for Paradigms of Artificial Intelligence Programming: Case Studies in Common Lisp
読み終わったのは3週間くらい前だけど、ゴールデンウィークで普段よりは時間があるので、読んだ感想など書いてみる。 Lisp in Small Pieces 作者: Christian Queinnec,Kathleen Callaway出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 2003/12/04メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 61回この商品を含むブログ (4件) を見る Lisp in Small Pieces (LiSP) は、Lisp のインタプリタ/コンパイラの実装について説明した本で、500ページ11章で12種類のインタプリタと2種類のコンパイラを紹介している。目次は以下のとおり。 The Basics of Interpretation Lisp, 1, 2, ... ω Escape & Return: Continu
Paul Graham著,野田 開 訳 前書き 拡張可能なプログラミング言語 関数 関数的プログラミング ユーティリティ関数 返り値としての関数 表現としての関数 マクロ いつマクロを使うべきか 変数捕捉 マクロのその他の落し穴 古典的なマクロ 汎変数 コンパイル時の計算処理 アナフォリックマクロ 関数を返すマクロ マクロを定義するマクロ リードマクロ 構造化代入 クエリ・コンパイラ 継続 複数プロセス 非決定性 ATNを使ったパージング Prolog オブジェクト指向Lisp パッケージ 翻訳者 野田 開のサイト 原著者Paul Graham氏のサイト (c) 野田 開 NODA Kai <t50473@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp>
はじめに 2006年8月、Javaの次期仕様(JDK7)にクロージャを入れる案*が出され話題になりました。クロージャは関数型言語では30年以上の歴史を持ち、プログラミングにおける基本的な道具となっています。最近はPerl、Ruby、Pythonなどの軽量言語(Lightweight Language)にも取り込まれ、それと知らずに使っているユーザーも増えているのではないでしょうか。 一方、手続き型言語の世界では、完全なクロージャはなじみが薄いようです。C言語からC++へと発展してきた手続き型言語のメインストリームでは、 ガーベジコレクションを持たず、ローカル変数をスタックに置くことを基本とする言語のため、クロージャとの相性が悪かった オブジェクト指向を採り入れることでクロージャの代用とできた といったことが理由でしょう。 実際、クロージャとオブジェクト指向プログラミング言語には、メカニズム
About 南の島のプログラマ。 たまに役者。 Practical Schemeの主。 WiLiKi:Shiro 最近のエントリ 無限cxr高校受験Defense振り返ってみると2019年は色々学んで楽...覚えるより忘れる方が難しい(こともある)眼鏡のつると3DプリンタIris Klein Acting ClassSAG-AFTRA conservatory: Voice Acting創作活動って自分を晒け出さねばならないと...ループを使わずに1から100までMore... 最近のコメント shiro on 歳を取ると時間が速く過ぎるのは、新しいことに挑戦しないから? (2023/03/14)1357 on 歳を取ると時間が速く過ぎるのは、新しいことに挑戦しないから? (2023/03/01)ベアトリーチェ on ハイポハイポハイポのシューリンガン (2022/04/02)ベアトリーチ
基礎文法最速マスターブームにのっかってみる。Ruby基礎文法最速マスターをだいたいEmacs Lisp(elisp)に置き換えてみる。 Emacs LispはEmacsで使われているLisp方言のひとつだ。他の言語をある程度知っている人はこれを読めばEmacs Lispの基礎をマスターしてEmacs Lispを書くことができるようになるかもしれない。無保証ではあるが。 ある程度はCommon Lispにも応用できると思うよ。 更新情報 [2010/02/03] 注釈の誤りを修正。 let*について加筆。 基礎 対話的にEmacs Lisp式を評価する Emacsを起動したときに生成されている、スクラッチバッファ(*scratch*)を使うと、Emacs Lispの式を簡単に評価することができる。M-Tabで補完できるぞ。 式を書いたらC-jを押すと、式の値が出てくるぞ。 (+ 1 3) 4
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く