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ブックマーク / p-shirokuma.hatenadiary.com (22)

  • 「私のワイン沼」について語ってみる - シロクマの屑籠

    hikakujoho.com 冒頭リンク先は「ワイン沼にこれからはまっていく人向けの記事」だ。 ワインに興味があるけれどもスタート地点に戸惑っている人には役立つと思う。 で、せっかくの機会なので、既にワインを愛好している人向けの文章、というより自分のワイン沼の現状をそっくり書いてみようと思う。 ワイン沼の住人と言っても、沼の内実はだいぶ違う。 ボルドーの赤ワインが好きでひたすら貯め込んでいる人もいれば、カリフォルニア産のやたら値段の高いワインを攻めている人もいる。なかには、安ワイン道場の師範さんのように低価格帯のゾーンを攻め続けている人だっていないわけではない。 好みもまちまちだ。軽くて繊細なワインを好む人もいれば、ずっしりとした、味や香りの強いワインを選ぶ人もいる。 で、私も御多分にもれず、かなり偏ったワインの飲み方をしている。 ここからの文章をワイン沼の住人が読んだら、「なるほど、あな

    「私のワイン沼」について語ってみる - シロクマの屑籠
  • 楽天ワインショップを5つお勧めしてみる - シロクマの屑籠

    急に春めいてきてワインが恋しくなってきたので、この一年間、特に気に入っていた楽天ワインショップを5つ推薦してみます。 1.ヴェリタス www.rakuten.ne.jp 便利なところ: ・お手頃な送料無料セットが結構ある ・高級ワイン系にもお買い得が紛れている ・安いシャンパン・スパークリングワインが揃う このワインショップは幅広い価格帯のワインを取り揃えていて、送料無料セットにはお手頃セットがいろいろあります。ですが、なんといっても安いシャンパンとスパークリングワインを取り揃えているところが目を惹きます。最近はシャンパンの値段が右肩上がりなので、2000円前後でシャンパンを買うならここ以外はほとんどあり得ないように思います。 また、このお店はときどき高級ワイン系に結構なお買い得品が紛れ込んでいることがあり、たちまち売れてしまいますが、狙ってみると面白いかもしれません。 このお店のおすすめ

    楽天ワインショップを5つお勧めしてみる - シロクマの屑籠
  • 飲むと元気が出るワインについて、ダラダラ書いてみる - シロクマの屑籠

    今週から来週にかけて、すごく忙しいせいで元気が出ない。 だから今日は、飲んだら元気が出そうなワインが飲みたい。 以前、「くたびれた金曜日に呑みたいワイン」というブログ記事を書いたことがあった。そこで紹介したワインは金曜日の夜をグダグダに過ごすには十分で、そのうえお手頃なものだった。 ただし、あくまでくたびれた金曜日をグダグダに過ごすためのワインであって、土曜朝のコンディションはお察しである。そうじゃなくて、今欲しいのは飲んだら元気が出るワイン、飲む者に活気をもたらしてくれるワインだ。いわば、「アガるワイン」が欲しい。 ワインもアルコールである以上、基的には元気を奪うものであるはずだ。アルコールは酩酊状態をもたらすから、飲んでいる最中は安酒でさえ「アガる」と体感されやすい。しかし肝臓に負荷をかけるうえ、体内にアセトアルデヒドを発生させて全身にも負荷をかけているわけだから、翌日、グニャグニャ

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  • お手頃価格で、とびきり美味いワインを紹介してみる - シロクマの屑籠

    Q.とびきり安くて、とびきり美味いワインはどこにありますか。 A.有名ではない産地、有名ではないメーカーにあります。 たいていの場合、ワインの品質と価格は比例します。「安くておいしいワイン」は存在しますが、「値段のわりに高品質で、素晴らしさを伴ったワイン」はまず存在しません。そのようなワインがあったとしてもじきに知られてしまい、品質にふさわしい価格になってしまうからです。 逆に言うと、まだ有名ではない産地やメーカーで、市場価格よりも高品質なワインが売られていて、すごくお買い得……ということは起こり得ます。有名なワインにたくさんの人が群がっているのを尻目に、お買い得で、とびきり美味しくて高品質なワインを買い抜けするのは最高です。 こんな個人ブログに書いても値上がりなんてしないと信じて、以下、私が思う「有名じゃないおかげで、値段からは考えられないクオリティのワイン」をいくつか挙げてみます。 1

    お手頃価格で、とびきり美味いワインを紹介してみる - シロクマの屑籠
  • ワインを買っているんじゃない。「奇跡」のガチャを回しているんだ。 - シロクマの屑籠

    ワインに魂を奪われて十年近い歳月が流れた。 この間に千種類以上のワインを飲んでまわり、自分がどんなワインが好きで、どんなワインが苦手なのか、だいたいわかるようになった。私は、酸味がしっかりしていて、あまり重くなくて、華やかな香りがして、果実味のしっかりしたワインが好きだ。 「それって、ぜいたくな注文じゃない?」と言う人もいるかもしれない。それでも、何百もワインを買い続けていれば、いい加減、「我が家の定番」「これさえ買えば間違いなし」みたいな品は浮かび上がってくる。 カレラ シャルドネ セントラルコースト ルイジ・リゲッティ アマローネ ヴァルポリチェッラクラシコ たとえば、この二つのワインは自分的には「85点」をつけられるワインだ。そんなに値段は高くないし、日でもかなり流通している。お客さんが来た日の夕に出しても恥ずかしくないワインだ。 高級ワインに期待するのは「おいしさ」じゃない。「

    ワインを買っているんじゃない。「奇跡」のガチャを回しているんだ。 - シロクマの屑籠
  • 「書かされている」人々 - シロクマの屑籠

    ネットのみなさん、当にたくさん文章をお書きになりますね。 SNSLINEはいつも大盛況で、ブログも新しい書き手がたえません。「小説家になろう」みたいな場所や動画配信なども含め、大勢の人が表現に時間を費やしています。 みなさん、そんなに「書きたい」んですか? そこまで頑張ってアウトプットして、友達や見ず知らずの人のリアクションを得たいのでしょうか? いつでもどこでもフリック入力に熱をあげ、信じがたい数の人々が文章や動画のアウトプットに入れ込んでいるのを眺めていると、なにか、正気の沙汰ではないような気がするんですよ。なにかを書きたくてたまらない人が存在するのはわかるし、10人に1人ぐらいいたって不思議じゃありませんよ?でも今の世の中はそうじゃなくて、誰も彼もがPCやスマホを使って「書いて」いるんです。SNSLINEに矢継ぎ早にポストしている人、ブログやfacebookによそ向けのテキスト

    「書かされている」人々 - シロクマの屑籠
    tettu0402
    tettu0402 2015/06/08
    「おのれの欲求」はそんなに自発的に出てくるもんじゃないと思うけどなあ。環境要因で作られるものの方が多いと思う。
  • リピート買いせずにいられないワイン八選 - シロクマの屑籠

    先日、ある人に「どんなワインをリピートしたいですか?」と訊かれました。 「そりゃ、おいしいワイン、感動するワインに決まってるでしょ」……と答えかけて、言葉に詰まってしまいました。なぜなら、私が実際に贔屓にして、リピートしているワインは特別に感動するようなワインでは無いからです。 そりゃ、感動を秘めた“偉大な”ワインは素晴らしいものです。でも、普通の週末・普通の卓に必要なのは、もっと寛ぎやすく、お付き合いしやすいワインじゃないでしょうか。だいたい、激しい感動をもたらしそうなワイン*1は値段が高すぎるので、気軽にホイホイ開けるわけにもいきません。 じゃあ、どんなワインを私がリピートしているのか? 確かめがてらに、リストアップしてみます。 【フランスワイン】 1.エチエンヌ・ソゼのベーシック白ワイン ブルゴーニュ ブラン ラ・トゥフェラ 最初に思い出したのは、フランスはブルゴーニュ地方で素晴ら

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  • ロールモデルをメディアに求めること・間近に求めること - シロクマの屑籠

    もしかしたら、僕たちは、相談する相手を間違えているのではないだろうか? - いつか電池がきれるまで そうですね。たくさんの人が相談の求め先を間違えていると思いました*1。 “物のロールモデル”はメディアには現れない 思うに、世の大半の人に役立ちそうな人生のアドバイスって、ほとんど流通していないと思うんです。テレビやインターネットには、まず出てこないのではないでしょうか。それが言い過ぎとしても、テレビやネットの“人生相談”“男女相談”のたぐいから自分に役立つエッセンスを抽出するのは、鉄鉱石から鉄を取り出すのと同じぐらいテクニカルだとは思います。 だいたい、テレビやネットで目立つ人って、“おかしなやつら”ばかりじゃないですか。 ネットやテレビで目立っているって事は、その方面に時間も才能も費やしているし、人生だってその方面に傾いていることでしょう。これは、長らく“市井の人”だった人が突然脚光を

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  • きっと、スマホ的感性の時代がやって来る - シロクマの屑籠

    近頃の通勤風景を眺めていると、新聞を読んでいるのは四十代より上ばかり。雑誌を手にしている人も珍しくなりました。 三十代より下の男女が手にしているのはもっぱらスマホです。ゲームもスマホ。小説もスマホ。音楽もアニメもスマホ……。あらゆるサブカルチャーコンテンツをスマホで楽しんでいる景色を目にします。 そういう風景を眺めていて思うんですよ。「ああ、将来のサブカルチャーは、こうやってスマホを覗き込んでいる人達と、その感性に牽引されていくんだろうなぁ」と。 若い頃にどんなメディアに親しんでいたのか・どんなメディアでサブカルチャーを愛好していたのか――これって、すごく重要だと思うんです。20世紀に各ジャンルの漫画が円熟を迎えられたのは、それぞれの初期の名作に親しんで育った人達がいればこそ。アニメやゲームにしても、80〜90年代に一生懸命にテレビにかじりついていた人が沢山いたから、クリエイター側にも“パ

    きっと、スマホ的感性の時代がやって来る - シロクマの屑籠
    tettu0402
    tettu0402 2015/03/05
    「将来的には、スマホであらゆるコンテンツを消費している層によって2030年頃のサブカルチャーが担われるのではないでしょうか」
  • 春〜夏におすすめのイタリアワイン――ハズレなし8社紹介 - シロクマの屑籠

    暖かくなってきましたね。 季節の変わり目はワインの変わり目でもあります。冬料理に似合うような重いワインの季節は終わり、軽めのイタリアワインがおいしい季節を迎えました。 イタリアワインは融通がきくというか、ガーデンパーティーにも、夕焼けを眺めながらの一杯にも、文句を言わずに寄り添ってくれます。ただ、イタリアワインには「ハズレ」が多いという欠点があって、しまりのない白ワイン、渋くて酸っぱいだけの赤ワイン、スパークリングワインなのに泡が沸いてこないワイン……等々がゴロゴロしています。親しみのない人にとって地雷原のようなジャンルかもしれません。 それでも、ちゃんとしたメーカーはちゃんとしたワインをつくってますし、“味と香りで人を組み伏せる”新世界のワインとは違った趣があります。この記事では、お勧めのメーカー8社を紹介してみます。 【今回の選抜コンセプト】 ・ネット通販でほぼ確実に入手できる ・狙い

    春〜夏におすすめのイタリアワイン――ハズレなし8社紹介 - シロクマの屑籠
  • 人生はシビライゼーションに似ている - シロクマの屑籠

    人生RPGよりもシューティング 人生ゲームに喩える遊びは面白い。ゲーム好きなら、いろんなゲームのフィーチャーが連想されると思う。私の場合は、『ガンパレードマーチ』の発言力システムや『ザナック』『バトルガレッガ』の可変難易度が、人生のある部分にとても似ていると感じる。 思うに、一番人生っぽいゲームは『シビライゼーション』だと思う。それも調整の行き届いた『シビライゼーション5』じゃなくて、どんどん技術格差ができてしまう『シビライゼーション3』や『4』のほうが人生っぽい。他のゲームもそうだけど、どうせ人生ゲームになぞらえるなら、どこか理不尽で、どこか調整が狂っていて、それでいて人生の長さや局面の変化が実感できるようなものがいいと思う*1。その点、シビライゼーションは、運が絡む理不尽さも、調整のバランスも、プレイ時間の長さも申し分ない。人生ゲームに喩えるにあたって、五指に入る候補だと思う。

    人生はシビライゼーションに似ている - シロクマの屑籠
    tettu0402
    tettu0402 2014/10/08
    やれば分かるのか、そうか。やってみるか。
  • 一年で一番思い出に残ったゲーム×30年分 - シロクマの屑籠

    ゲームと共に歩いてきた人生だった。ゲームによって心理的欲求の不足を補って、ゲームによって努力や好奇心を膨らませて生きてきた。だから私には、ゲーム抜きの人生など考えられない。 ゲームの悪影響を語る大人がいる。懸念するところはわかるし、私も今は子どもに無制限にゲームをさせることは良くない、と思っている。それでも、ゲームによって与えられるもの・救われるものがあるのも事実で、案外、まじめに大人をやっている人達はそういう要素に疎かったりする。ゲームオタクなどという狭隘な自意識を引きずってきた人間として、そのあたりを忘れたくないな、と思う。 ゲームを遊ぶ時には、熱中や好奇心が伴っているものだし、「暇を潰すためにゲームをやる」という発想のほうが困難だ。ゲームから楽しみを引き出したい。ゲームに探りを入れてみたい。ゲームで何が出来るのかを確かめてみたい。そういう気持ちのほうが先立ってしまう。 そんなゲーム

    一年で一番思い出に残ったゲーム×30年分 - シロクマの屑籠
    tettu0402
    tettu0402 2014/10/04
    自分だったら何かなー。FF6とか何回もやったなー。
  • くたびれた金曜日に呑みたいワイン - シロクマの屑籠

    「花の金曜日」なんて言葉もありますが、今日の私は「泥の金曜日」です。お仕事にどっぷり漬かって、今にも溺れそうです。夕方にはぐったりして、使い途のないコンディションになっているでしょう。 くたびれて、すっかり嫌になっちまったので、今晩呑みたいワインを夢想しております。残暑〜初秋にぴったりで、深く考えなくてもハッピーになれるような安ワインを買ってきて、ぐびぐび呑んで*1憂さを晴らしたい!そういうワインを書き散らしておきますね。 ・安いフリザンテ(微発砲ワイン) タヴェルネッロ・ヴィーノ・フリッツァンテ・ホワイト・アルコール度数11% ツクツクボウシな残暑のなか、くたびれたおっさんが高級シャンパンなんかあけても仕方ないと思いませんか。気だるい日には、もっとルーズでチープなワインに、だらしなくもたれかかりたいものです。そこで選ぶのはフリザンテ(微発砲ワイン)。特にイタリアには、気の抜けたサイダーの

    くたびれた金曜日に呑みたいワイン - シロクマの屑籠
  • “ネットde真実”は遠くなりにけり - シロクマの屑籠

    1.あらかじめ断っておくと、いつの時代にもインターネットには事実でも真実でも無い書き込みがたくさんあった。例えばパソコン通信上の文面や、ウェブサイト同士の友誼を掲げた文面で、心とも事実とも一致しないような玉虫色の言葉が弄されることなど、そう珍しくもなかったと記憶している。 それでもなお、インターネットでしか読めない真実・インターネットでしか語られない事実、といったものは掘ればザクザク出てきた。インターネットで内緒話や秘密の打ち明け話ができると勘違いしている人、インターネットがアンダーグラウンドだと信じている人――こういった無邪気なユーザーによって、インターネットには湖底から湧き出すメタンガスのごとき真実や事実が充満していた。 2014年から眺めると、そうしたイノセントな書き込みは、インターネットに対する無知・誤解・錯覚によって生み出されていたと決めつけたくなるが、それだけでも無かったよう

    “ネットde真実”は遠くなりにけり - シロクマの屑籠
    tettu0402
    tettu0402 2014/08/26
    『「インターネットには真実が書き込まれている」「ネットユーザーの生の声が反映されている」と無邪気に信じ込むこと自体が難しい世の中になった』
  • ネットでは、給湯室談義が権力を帯びるようになり、ワイドショー人間が権力者になる - シロクマの屑籠

    昨日の続き。 これまでの社会では、ほとんどの人間がワイドショー的なお喋りに耽っていようとも、たいして問題になることはなかった。 もともと人間は、ある程度までワイドショー的だ。給湯室談義も、床屋談義も、居酒屋談義も、かしこまって専門的に喋るわけでも、責任を意識しながら喋るわけでもない。学術的な正確さよりもゴシップや醜聞に惹かれ、下世話な話題に相槌を打つ――そうした泡のような言葉は、歴史が始まって以来、無数にわき起こってきたし、これからもわき起こるだろう。 問題は、そうした給湯室談義、居酒屋談義的なものが、インターネットでは泡のような言葉として消えてしまわず、ときには権力や強制力を帯び始めるって点だ。 素人同士のワイドショー的会話は、来はたわいもなく話され、たわいもなく忘れられていくものだった。純粋な話し言葉だった頃のワイドショー的会話は一過性の度合いが強く、まさに泡のような存在だった。 そ

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  • なんでも手当たり次第に言及しているアカウントは、ワイドショーの劣化コピーになってしまう - シロクマの屑籠

    ブログやtwitterを眺めていると、ワイドショーを劣化させたようなアカウントをしばしば見かける。ありとあらゆる話題に言及しているけれども、どれもこれも底が浅く、皮相的で、読者におもねるところ甚だしいようなアカウントだ。時事の話題、ネットの話題には手当たり次第言及しているのに、ユニークな思念も、一貫性も香り立って来ないアカウント。それとも、あらゆるジャンルの表面 1cm を撫で回し続け、まったく深まっていかないこと自体がそのアカウントの特徴かもしれない。まさにワイドショーの劣化コピーだ。 いや、こう書くとワイドショーに失礼というものだ。ワイドショーには計算があって、短時間に最大限のアウトプットを行うための工夫がある。全国の視聴者に訴えかけるべく、ワイドショーはメディアとしてぎりぎり一杯の仕事に取り組んでいる。話題の表層にしか触れられない条件に特化した技術と洗練と蓄積――こうした“わざ”は、

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  • ネットで「承認欲求」が使われるようになっていった歴史 - シロクマの屑籠

    この記事では、インターネットやメディア上で承認欲求という言葉が使われるようになっていった経緯について、個人的にまとめてみる。 現在、承認欲求という言葉はネットスラングのように用いられている。と同時に、著明な学者さんが「承認」という言葉を使ったり、承認欲求をメインテーマにしたが売られたりもしている。だが、こうした風景が昔からあったわけではない。 グラフ:承認欲求の検索件数。Googleトレンドより。 承認欲求という言葉がネットで流通するようになった歴史は意外と短い。2006年頃までは、ほとんど使われていなかった、と言って差し支え無いだろう。実際、Googleトレンドで「承認欲求」のGoogle検索数を確かめてみると、2008年夏頃に小さなピークを迎えた後、いったん殆ど検索されなくなり、2010年5月頃から再び検索件数が増えはじめ、その後、急激に増加している。 こうした動向を踏まえて、インタ

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  • 私達はどのように承認欲求と向き合うべきか - シロクマの屑籠

    第一回:承認欲求そのものを叩いている人は「残念」 第二回:承認欲求の社会化レベルが問われている 第三回:承認欲求がバカにされる社会と、そこでつくられる精神性について 第四回:私達はどのように承認欲求と向き合うべきか(今回) ここまで、承認欲求について連載してきた。それらを踏まえ、どのように承認欲求と向き合うべきかについて私見をまとめ、結びとする。 最初に述べたように、認められたい・褒められたい・いっぱし扱いされたいといった社会的欲求は、ヒトに生得的に具わったものと思われ、ほとんどの人間に具わっているものと思われる。だから、承認欲求という言葉で表される心理的性向そのものを否定するのは色々な意味で筋が悪い。 承認欲求全般の否定は、おそらく自分自身の心理的性向の一部を否定することにも直結する。そうやって承認欲求に“臭いものに蓋”を続ければ、さしあたり承認欲求周辺の問題から自由になれるかもしれない

    私達はどのように承認欲求と向き合うべきか - シロクマの屑籠
    tettu0402
    tettu0402 2014/01/20
    「今日の社会は、承認欲求や所属欲求の社会化プロセスに優しくない。所属欲求優位な時代は過去のものになった」。
  • 承認欲求がバカにされる社会と、そこでつくられる精神性について - シロクマの屑籠

    先日の記事では、承認欲求が社会化されていくプロセス、熟練度がアップしていくプロセスについてまとめた。今回は、承認欲求、とりわけ思春期前半の逸脱しやすい承認欲求が罵倒されたり排除されたりしやすい社会情況と、その問題について振れてみる。 昨今、思春期前半の承認欲求が馬鹿にされたり、批判に曝されたりする機会が増えたように思う。 わかりやすいところでは、中二病を馬鹿にする風潮だ。いい歳した大人の中二病が揶揄されるのはまだわかる。だが十代の若者の不器用なレクリエーションまでもが、「中二病は恥ずかしいもの」「中二病はネタ」的な括りで取り扱われていて、そういうメタ情報が学生にまで周知されている。中二病のかけがえのなさを讃える声が無いわけではないが、そのような声は、中二病を笑いものにする声に比べて大きいとは言い難い。 くわえて、ネット炎上の問題が新たに加わった。2013年は、若者の“武勇伝”や“仲間内を意

    承認欲求がバカにされる社会と、そこでつくられる精神性について - シロクマの屑籠
    tettu0402
    tettu0402 2014/01/16
    「承認欲求の社会化が困難になってしまい、承認欲求を適切に社会化できない人・持て余している人が増えてしまっているからこそ、この言葉がバズワード的に流通し、人々のさまざまな執着を惹きつけるに至ったのでは」
  • 承認欲求の社会化レベルが問われている - シロクマの屑籠

    前回示したように、承認欲求そのものを叩くことに意義は無い。だが、承認欲求の充たし方、承認欲求にモチベートされて行う行動には、是非や可否が伴う。 承認欲求が充たしたいからといって劇場型犯罪を犯して良いわけがない。 承認欲求が充たすために通勤電車で楽器を弾く行為もまずいだろう。 承認欲求を充たしたい気持ちが嵩じて「ありのままの自分を全部受け止めて欲しい」と異性に望む人は、是非に関わらず、たぶんパートナーシップが長続きしない。 つまり、承認欲求をモチベーションにすること自体はオーケーとしても、社会的に妥当な充たし方かどうか、年齢相応の水準で充たしたがっているかどうかは常に問題になる。 承認欲求の社会化レベルが問われているのである。 幼児〜成人に求められる、承認欲求の社会化レベル 前回も述べたように、承認欲求は幼い時期から認められる、おそらく生得的な欲求だ。二歳〜三歳の頃から承認欲求は認められ、老

    承認欲求の社会化レベルが問われている - シロクマの屑籠