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ブックマーク / non-rolling-dig.hatenadiary.jp (8)

  • フィンランドの教育と政治参加 - 虚無回転レシーブ

    『フィンランドはもう「学力」の先を行っている』というを読んだ。 フィンランドはもう「学力」の先を行っている――人生につながるコンピテンス・ベースの教育posted with amazlet at 16.03.08福田 誠治 亜紀書房 売り上げランキング: 354,241 Amazon.co.jpで詳細を見る 書はフィンランドの教育制度と、著者がフィンランド現地で見学した教育の実践例をまとめたものだ。日とのあまりの違いにびっくりしてしまったわけだが、全体を通読して痛感したのは、学校教育人生仕事、社会と切り離されることなく互いに補いながら一体のものとして機能しているということだ。文章にすると教育ってそういうものでしょというようにも思えちゃうかもしれないので、ひとつ例を挙げみる。書の第二章はフィンランドの小学校教育がテーマになっているのだが、そこで出てくる「政治参加」の一例に衝撃を受

    フィンランドの教育と政治参加 - 虚無回転レシーブ
    tetzl
    tetzl 2016/03/09
    「あなた自身の社会」の事を思ったのだけど、あちらの本はスウェーデンだった|憧れたり羨ましがったりする以外にどこから手を付けたものか。
  • 長州の薩摩disがエグすぎてドン引き 『未完の明治維新』読んだ - 虚無回転レシーブ

    『未完の明治維新』というを読んだ。 未完の明治維新 (ちくま新書)posted with AZlink at 2013.7.23坂野 潤治 筑摩書房 売り上げランキング: 168473 Amazon.co.jp で詳細を見る 書は、元治元年(1864)から明治十三年(1880)に至る16年間の幕末・明治史を分析したものである。読み終えてみて、これだけのことがわずか16年の間に生じたのだということに改めて驚かされる。 元治元年というのは、西郷隆盛と勝海舟の初めての会談があった年である。第一章「明治維新の基構想」の冒頭は、この会談の場面から始まるが、このひと月前にイギリス、フランス、アメリカ、オランダの連合艦隊による下関砲撃事件が起きている。八重の桜を見ていると倒幕か佐幕かというドメスティックな対立が前面に出ているが、背景には国家の危機、それも差し迫った「今そこにある危機」にどのように対

    長州の薩摩disがエグすぎてドン引き 『未完の明治維新』読んだ - 虚無回転レシーブ
    tetzl
    tetzl 2013/07/24
    今まで書いた手紙を全て目の前に出されて泣き出さないものだけが石を投げよ!<何の話だ
  • 人の能力をつぶしてしまうということ - 虚無回転レシーブ

    先日、ウイニーの開発者である金子勇さんが亡くなられた。恥ずかしい話だが、関連の記事をいくつか読んで、初めて知ったことが多かった。かなりの部分誤解していたことを思い知らされた。 下野新聞のサイトには、金子さんのインタビュー記事(2012年3月)が掲載されていて、そこでは金子さん自身が事件について次のように語っていてドキッとしてしまった。記事はこちら→「Winny 開発者・金子勇さん 「変な制約になっては、と、頑張ろうと思った」 -当時の報道は? 「どちらかと言うと、マスコミ報道も警察から情報リークを受けて、世論を誘導するようなノリがあったので、あれは好きじゃなかった」 (中略) -世論はどう見えた? 「初めはよく伝わっていない、と感じた。特に一般の人は何が起きているか分からない。『警察が捕まえたんだから、悪いんだろう』と、質的なところが見えなくなった。当時パソコンは使われるようになっていた

    人の能力をつぶしてしまうということ - 虚無回転レシーブ
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    tetzl 2013/07/20
    いつも意識している訳ではないけれど、「よりよい社会」は私達の手にかかっているんだよね。。
  • 人はいかにして罪と向き合うのか? - 虚無回転レシーブ

    今年も細々と読んだの感想などを書き連ねてきましたが、今年最後は『ライファーズ 罪に向きあう』というについて書きたいと思います。個人的にはこの一年で最も感銘を受けたのがこのでした。 ライファーズ 罪に向きあうposted with AZlink at 2012.12.22坂上 香 みすず書房 売り上げランキング: 29595 Amazon.co.jp で詳細を見る タイトルにある「ライファーズ」というのは耳慣れない言葉だと思いますが、日語では終身刑もしくは無期刑受刑者に相当する。殺人など凶悪な犯罪を犯して服役している人々である。書はアメリカの刑務所で服役しているライファーズが、自分のこれまでの人生、犯した罪に徹底的に向き合い、人間性を回復し「生まれ変わる」姿を追ったドキュメントである。 著者は映像作家の坂上香さん。坂上さんは、「アミティ」という団体の活動を通じて「罪と向き合う人」を

    人はいかにして罪と向き合うのか? - 虚無回転レシーブ
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    tetzl 2012/12/24
    慌ただしかったり浮き足だったりするこの季節にこの書評というのが素敵です。弱さを認識することと想像することを諦めないこと。良いお年を。良い世界を。
  • 「ああ、これがあの木なんだ!」モノから読み解く文学事典 - 虚無回転レシーブ

    『「もの」から読み解く世界児童文学事典』を読んだ。 「もの」から読み解く世界児童文学事典 川端 有子 こだまともこ 水間千恵 間裕子 遠藤純編著 原書房 売り上げランキング : 667486 Amazonで詳しく見る by AZlink どういうか。著者のひとりである川端有子さんは「はじめに」で次のように述べている。ちょっと長いけど引用します。 幼いときに何度も続み返した物語には、 ときに見も知らない 「もの」 があふれ ていた。 物語の主人公が口にするべもの、 袖を通す衣服、 日常使う道具、乗りもの、登場人物をとりまく草花、動物・・・・・・などなど。 その描写を読みながら、 知らないものについては空想をめぐらせ、 憧れをこめて頭の中に思い描いてみた。 よく見知ったものが出てきたときには、 親しみの気持ちが、登場人物と 「わたし」を強く結びつけてくれた。 (中略)『赤毛のアン』 でも

    「ああ、これがあの木なんだ!」モノから読み解く文学事典 - 虚無回転レシーブ
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    tetzl 2012/04/30
    うわああきゅんきゅんするうううと思ったけど価格見てちょっと目が覚めた。半額くらいにして頂きたい…本好きはあまねく好きそうなのにな…
  • 「気ちがいども、殺すのをやめて話を始めろ!」とあの人は言った - 虚無回転レシーブ

    デイヴィッド・グロスマンの『死を生きながら イスラエル1993-2003』を読んだ。 死を生きながら イスラエル1993-2003posted with AZlink at 2011.4.20ディヴィッド・グロスマン,二木 麻里 みすず書房 売り上げランキング: 689923 Amazon.co.jp で詳細を見る 著者のデイヴィッド・グロスマンは1954年、エルサレム生まれの作家。二木麻里さんによる訳者あとがきにもあるように、グロスマンは政治的には「左翼」であり、「対立するパレスチナの人びとの世界観をありのままに受け止めて語る」という意味で「イスラエルのユダヤ人としても少数派」に位置するという。 『死を生きながら』は、副題にもある通り1993年から2003年という激動の時期に書かれた手記、新聞などに発表されたエッセイ、日記、公開書簡などから構成されている。1993年といえばパレスチナの暫

    「気ちがいども、殺すのをやめて話を始めろ!」とあの人は言った - 虚無回転レシーブ
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    tetzl 2011/04/23
    「絶望に甘んじない人びとと、絶望を自分の生き方にしようとする人びとの間」|実にみすず書房ぽくてみすず書房をかなり愛しているが金額と装丁の硬派さゆえ書棚に納めて満足してしまう傾向のある自分はどうしたら。
  • 頼むから裸はやめてと言ったから明治維新は着衣記念日 - 虚無回転レシーブ

    『刺青とヌードの美術史 江戸から近代へ』を読みました。これは個人的に大ヒットでした。面白い。 刺青とヌードの美術史—江戸から近代へ (NHKブックス)posted with AZlink at 2011.1.24宮下 規久朗 日放送出版協会 売り上げランキング: 233633 Amazon.co.jp で詳細を見る 序章でいきなり打ちのめされた。 私はかつて裸で歩き回るのが好きだった。(中略)しかし、上半身だけ裸になって新宿の繁華街を自転車で走っていたところ、誰かが通報したのか、パトカーに追いかけられて呼び止められ、警官に取り調べられたことがある。下半身は黄色っぽいズボンをはいていたのだが、遠目には何も身につけていないように見えたらしい。 また、一時は裸足で外を歩くことに凝り、裸足で電車に乗ったり大学に行ったりしたものだが、美術館に行ったとき、警備員がスリッパを持ってやってきて、無理に履

    頼むから裸はやめてと言ったから明治維新は着衣記念日 - 虚無回転レシーブ
    tetzl
    tetzl 2011/01/25
    NHKブックスでこの序章見せられたら買わざるを得ないよね…
  • あとがき文学賞 - 虚無回転レシーブ

    古山高麗雄さんの『二十三の戦争短編集』を読み直した。 二十三の戦争短編集 (文春文庫)posted with AZlink at 2010.12.24古山 高麗雄 文藝春秋 売り上げランキング: 321995 Amazon.co.jp で詳細を見る このを買ったのは数年前のことでしたが、購入の決め手になったのは「あとがき」だったことを思い出しました。あとがきにこんな語りがある。 ゲラを読むと、文章を書き直したくなってムズムズしたが、こらえた。今になって、初期の文章を書き直したりすると、わが裸身の変遷を匿すことになるのでこらえた。 ただし、事実の明白な間違い、校正ミスと思えるもの、差別語と言われるものの若干は修正した。五十歳の私が八十歳の私にならないように気をつけて加朱をしたつもりである。 「五十歳の私が八十歳の私にならないように気をつけて加朱をしたつもりである。」という一文に特に心惹かれ

    あとがき文学賞 - 虚無回転レシーブ
    tetzl
    tetzl 2010/12/25
    あとがきは確かに良いなあ。本編を読む前のあとがきも良いし、本編を読んで作者と「共犯関係」になった後に読むあとがきもまた味わいがあって。
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