2012年にとみさわが見た劇場公開映画のベストテンを記録しておく。 孤島の王(原題:Kongen av Bastoy/監督:マリウス・ホルスト) これまで見てきたなかでずば抜けてパンクな映画。パンクというのは過激という意味じゃない。持たざる者の魂の叫びだ。終盤以降の展開に血が沸騰した。噴出する怒りと獣に堕ちない理性が拮抗する。10代の頃の自分と50歳になったいまの自分が映画館の暗闇で闘った。2012年最高の一作。 第九軍団のワシ(原題:The Eagle/監督:ケヴィン・マクドナルド) 歴史上の謎とその真相、1対1の決闘、集団による戦闘、飛び道具、肉弾戦、追跡行、奇襲、生け贄、自己犠牲の精神、友情……。男子激燃え要素を山ほど詰め込んで114分におさめた手腕は見事と言うしかない。 ザ・ウーマン(原題:The Woman/監督:ラッキー・マッキー) 原作にあった背景設定を大幅に刈り込んでしまっ