グーグルには二つの顔がある。 一つ目の顔は「世界中の情報を整理し尽くす」というビジョンを体現する検索エンジンの会社、ネット産業の覇者で超高収益企業という顔である。 「新しい時代を象徴するグーグルとはいったい何者なのか。次号から何回かにわたって、このテーマをめぐって考えていきたいと思う」 連載第八十八回(二〇〇四年一月号)でこう書いて以来、「何回か」ではぜんぜん終わらず、「グーグルが何者なのか」は本欄におけるメインテーマであり続けている。おそらくこれからもかなり長くそうであろう。 二〇〇四年初頭から、同年夏の株式公開を経て、〇六年秋のユーチューブ買収にいたる、このわずか三年間のグーグルの急成長は、ビジネス史に類例を見ない勢いで、直近4四半期の売上高合計はついに一兆円を越えてしまった。ハードウェアの量産もしない、フランチャイズ方式での全世界展開もしない、巨大事業の買収もしない。それで創
じわじわとシェアを広げているFirefoxですが、ClickZによると2005年度の売上はなんと63億円強(!)ということです。オープンソースのブラウザとして有名なので売上げはほとんどないと思っていた人もいるのでは(自分もそうでした)。 » Google Search Box Earns Millions for Mozilla ではFirefoxはどうやって稼いでいるのでしょうか?その意外なビジネスモデルについては下記をどうぞ。 そのビジネスモデルの秘密は実はこれ(↓)。 この何の変哲もない小さな検索ボックスがFirefoxの大きな収益源になっているのです。 利用者がここを使ってGoogle検索をするたびにFirefoxにお金が入る仕組み。さらにその検索結果のAdWordsをクリックすれば、その売上げのおよそ80%がFirefoxのものになるらしいです。 なお、Firefoxのスタートペ
Larry Dignan and other IT industry experts, blogging at the intersection of business and technology, deliver daily news and analysis on vital enterprise trends. Adrian Kingsley-Hughes sifts through the marketing hyperbole and casts his critical eye over the latest technological innovations to find out which products make the grade and which don't.
米国WOMマーケティング・サミット報告 (1) 「デジタルこそが“ザ・メディア”」 米AOL副会長が基調講演で熱弁 2006年12月13日 水曜日 藤代 裕之=マイネット・ジャパン 米国のクチコミ・マーケティングの推進団体WOMMA(Word of Mouth Marketing Association)が主催する「Word of Mouth Marketing Summit」が、米国ワシントンDCのインターナショナル・トレード・センターで12月12〜13日の日程で開催されている。PR会社や広告代理店、ネット企業や大学などから400人が参加。オープニングを飾る基調講演「Meet the New Consumer」に登場した米AOLの副会長テッド・レオンシス氏は、まず米国で起こっている9つの変化を提示した。 ●今米国で起こっている9つの変化 ・消費は激しくなっているが、満喫している時間がな
対談書「ウェブ人間論」は、表題の類似性から「ウェブ進化論」の続編として読まれるかもしれない。確かにそうした文脈もあり、特に「第三章 本、iPod、グーグル、ユーチューブ」に詳しい話が展開されている。いわゆるネット業界的にはこの三章の情報が有益だろうし、出版界にとっても非常にわかりやすく示唆的な内容に富んでいる。 単純な話、未来の書籍はどうなるのか。平野啓一郎はある危機感を感じているがこれは現在出版に関わる人にとって共感されることだろう。これに対して梅田望夫は大きな変化はないだろうとしている。 文学者と情報技術の先端にいるコンサルタントとの、時代の変化に対する嗅覚の差もあるが、ここで梅田の判断の軸になっているのは「情報の構造化」という考え方だ。確かにネットには多くの情報がある。だがそれは構造化されていない。梅田の著作に表現されているアイデアの大半はすでにネットで公開されているが、それらは書籍
マーケティングは変わろうとしているのか:『テレビCM崩壊』と『ブログスフィア』 公開日時: 2006/08/01 18:08 著者: 渡辺聡 随分前の本Blogでインタビューさせていただいた、著名BlogであるAd Innovatorの主である織田さん監修でタイトルの書籍が翻訳された。ちなみに、『アルファブロガー』のインタビュー役も私だったりと妙なところで縁がある。 『テレビCM崩壊』とはまた関係者にとってみればショッキングなタイトルなことである。監修の言葉にもあるが、この日本語タイトルは敢えて意図を明確化するために選ばれたということで、原題は『Life After the 30-Second Spot』となっている。意図は同じ。どう表現するかの違い程度となる。 最近、メディアとマーケティング絡みのテーマに良くぶつかる。手にとって買っている資料も割と周辺のものが多い。専門分野
Web 2.0時代の先行者に追いつくにはどうしたいいのか。どのようなサービスを供給すべきなのか。あるいは2.0の次に来る3.0の世界に備えるにはどうしたらよいのか――。 こうした類の相談を受ける機会が増えた。相談に対する答えを考える際に一番参考になるのは、過去の教科書だろう。そして、先行者ではなく後発者の利益を考えたほうが実際には役にたつと思われる。 ドッグイヤーなんて嘘っぱち 既にこの連載の第2回目「Web 2.0の魔性に惑わされない心得」で、先走ってWeb 2.0時代への過度な期待や不安を抱くことは禁物であると述べたが、この考えには、一般に理解されているネットビジネスの時間軸に対する誤解がある。 インターネットの普及がもたらす「情報革命」による社会や企業の変化に関しては、昔から様々に語られてきた。例えば、MITメディアラボの所長であったネグロポンテの「ビーイングデジタル」(Being
11月14日、慶應義塾大学においてWeb 技術の国際標準化を推進する World Wide Web Consortium (W3C)による技術カンファレンス「W3C Day 2003」が開催された。会場ではウェブの生みの親と呼ばれるTim Berners-Lee氏が登場し、セマンティックWebについて講演した。 Tim Berners-Lee氏はウェブの基礎となるURLやHTTP、HTMLを最初に設計した人物。現在はW3Cのディレクターを務めており、セマンティックWebの実現に向けて力を注いでいる。 セマンティックWebとは、内容に関する情報(メタデータ)をウェブページに持たせることでコンピュータがその内容を理解できるようにし、情報を自動的に処理させる技術。この技術が実現すれば、検索結果の精度が高まったり、ウェブ上にあふれる情報を利用者が簡単に活用できるようになるとされている。 Berne
内容のあらまし マシンが意味を理解し、推論による情報探索や問題解決を行うセマンティックウェブの実現に向けて、W3Cを中心に活動が進められています。「誰もがあらゆることについて何でも発信できる」という世界を目指すための基本的な考え方と、それを実現する基礎技術としてのRDF、RDFスキーマ、OWLの概要を紹介します。 担当者 神崎正英(かんざきまさひで) 誰もが有益な情報を発信できる HTMLのウェブは人間が読んで理解 The simpler, the better セマンティックウェブではマシンが理解 URI、XML、RDF、オントロジーといった、正確な意味を厳密に記述する技術 しかし、誰でも情報発信できること Anyone can say anything about anything HTMLベースのウェブが、誰もが簡単に発信できることで大きく発展したように、SWも「誰でも」が重要 人間
このところ放送業界は、YouTubeの話題で持ち切りだ。フジテレビは「ワッチミー!TV」という投稿ビデオサイトを作り、サイバーエージェントは"Ameba Vision"を作った。しかし放送局の多くは、こうしたサイトに懐疑的である。「コンプライアンス」がうるさくいわれる昨今、合法か違法かよくわからないビデオを出すのはリスクが大きいし、グレーなサイトにはスポンサーもつかない、というわけだ。 しかし、形式的には同じことが普通のウェブサイトにもいえる。1990年代後半、インターネットが普及し始めた初期には、「著作権法違反のファイルをホームページに載せている」としてISPが警察の家宅捜索を受け、ハードディスクが押収されるといった事件がよくあった。こうした問題については、2001年にプロバイダー責任制限法ができ、ISPは著作権者から申し出があってその事実を知った場合には削除する責任を負うが、知らなけ
映画/TV番組タイトル: 「Candy Bandy」(J-Wave) コメント: 以前告知をさせていただいた(オンエア日を間違えてました^^;)、J-Waveのラジオ番組「Candy Bandy」が、7月24日に放送されました。この番組は、週ごとに特定のキーワードについて語る番組で、前半がCandy Talkという、女性ゲスト編、Bandy Talkという男性ゲスト編の二部構成。僕は当然、Bandy Talkに出演させていただけた。 高城さんは、インターネットの(過度の)利用については批判的な立場で、むしろWebを使うのを止めてしまった、という方なので、Web2.0というキーワードについては少しばかり皮肉めいた口調で語られ、それに対して僕がコメントを返すという形での対談となった。 (高城さんはインターネットというものを正確に把握していて、自分のライフスタイルとしてインターネットへの依存度を
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