ロシアのウクライナ侵攻をめぐる3回目の停戦協議は、戦闘地域から住民を避難させる「人道回廊」については一定の前進があったが、停戦には合意できなかった。ロシアは民間人も巻き込む攻撃を加えながら、停戦条件をつり上げており、全面降伏以外は認めない構えだ。抵抗を続けるウクライナ側は、いらだちを募らせている。 「分厚い書類を持ってきた。可能と思われる項目だけでも調印したかったが、ウクライナ側が持ち帰ってしまった」 7日の停戦協議終了後、ロシア代表団のメジンスキー大統領補佐官は記者団に不満を述べた。 だが、ウクライナ側のポドリャク大統領府長官顧問は「大きな進展がなかった」と説明した。自国がのめない要求文書を、ロシア側から突きつけられたとみられる。 停戦協議が進まない最大の理由…