2024年11月20日、ランバート・イートン筋無力症候群治療薬アミファンプリジンリン酸塩(商品名ファダプス錠10mg)が薬価収載された。同薬は2024年9月24日に製造販売が承認されていた。適応は「ランバート・イートン筋無力症候群の筋力低下の改善」、用法用量は「成人に初期用量1回5mgを1日3回経口投与する。患者の状態に応じて、1回投与量を5~30mgの範囲で適宜増減し、1日3~5回経口投与するが、増量は3日以上の間隔を空けて1日用量5mgずつ行うこと。なお、1日用量100mgを超えないこと」となっている。 ランバート・イートン筋無力症候群(LEMS)は、神経筋接合部・自律神経の自己免疫疾患である。神経終末からシナプス間隙へのアセチルコリン放出阻害に伴う神経筋伝達障害によって、四肢の筋力低下や腱反射低下、自律神経症状を呈し、進行すると歩行や起立が困難になる。LEMSは悪性腫瘍に合併、あるい
