年の瀬を迎える慌ただしさの中、安倍晋三首相は靖国神社に参拝し、関係が悪化して久しい中国、韓国をさらに刺激した。政治の舞台からは強烈な「“反日”の空気」が流れてくるが、韓国の若者は日本をどう思っているのか。昨年10月、ソウルで日本語を学ぶ4人の大学生に話を聞く機会があった。そこには「親日」と呼ばれることを警戒しながらも、日本文化に興味を持ち、日本人に親しみを抱く姿が垣間見えた。 話を聞いたのは、韓国外国語大学日本語学科4年のイ・ゼギョさん、ユ・ドンムンさん、1年のリュウ・ダウォンさん、高麗大学日語日文学科4年のイ・ファジンさん。いずれも日本を訪れたことがあり、全員が流ちょうな日本語を話す。 日本語を勉強しようと思ったきっかけはさまざま。共通するのは、日本のドラマや映画、歌謡曲、小説などに幼少から親しんでいることだ。 韓国では、日本のドラマや日本語の歌詞が入った歌謡曲は、テレビで放送でき