貨物列車は「脱炭素」「SDGs」「人手不足」「2024年問題」といった課題を解決する輸送手段として注目されていますが、一方でJR貨物の業績はさえないのが現実です。その同社が今後を見据えて仕込む“秘策”とは何でしょうか。 時代の課題を解決する救世主なのに… 時代の波に乗っているはずのJR貨物(日本貨物鉄道)が、“胸突き八丁”で苦闘しているようです。国内の貨物列車の大半を走らせている同社は、環境負荷が小さく、地球に優しい企業としても注目を集めているのにもかかわらずです。 拡大画像 JR貨物のEF210形電気機関車(画像:写真AC)。 「CO2(二酸化炭素)排出量は営業用トラックの13分の1」 「1編成(コンテナ貨車26両)の貨物輸送力650tは、10tトラック65台分で、計算上はトラック・ドライバー65人分を機関車の機関士1人でカバー」 これらを前面に掲げ、貨物鉄道こそ「脱炭素」「SDGs」「