通信インフラ上でのユニキャスト配信が一般的だが,より効率的な配信が可能な通信インフラでのマルチキャスト,放送インフラを使ったブロードキャストといった配信手段がある。 携帯電話を対象とした動画配信方法は大別して3種類考えられる。(1)既存のデータ通信用のネットワークを使ったユニキャスト,(2)マルチキャスト,そして(3)放送である(図1)。 携帯電話事業者の動画配信方法で最も一般的なのはユニキャスト配信である。NTTドコモの「BeeTV」やソフトバンクモバイルの「選べるかんたん動画」などが採用している。端末と配信側が1対1で通信し,端末側の要求に応じて動画を配信する仕組みだ。 ユニキャストには既存の通信インフラを活用してサービスを展開できるメリットがある。一方で,接続する端末台数分の帯域が必要になる。このため同時に多数のユーザーが動画を利用すると,無線やサーバーのリソースが足りなくなるなど,
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