島根県のかにかご漁業組合に所属する漁船が先月、日本海でベニズワイガニ漁を行っていたところロシアの警備艇に連行されていたことが分かりました。乗組員の健康状態は問題ないということで、島根県などが詳しい状況の確認を進めています。 この漁船は島根県出雲市の水産会社「利見水産」が所有するもので、社長の利見秀治さん(52)をはじめ島根県と鳥取県の合わせて10人が乗り組んでベニズワイガニ漁を行うため、先月26日に鳥取県境港市の境港を出港しました。 しかし、4日後の30日に連絡がとれなくなり、その翌日には、ロシア極東のナホトカに到着したという連絡が水産庁から入ったということで、島根県などが詳しい状況の確認を進めています。 島根県かにかご漁業組合の古木均事務局長は「乗組員の健康状態は問題ないと聞いているがどんな環境に置かれているか分からないので心配だ。できるだけ早く帰れるよう水産庁や外務省に働きかけたい」と