台湾東部の宜蘭県で先月起きた脱線事故で、特急「プユマ号」をつくった日本車両製造(名古屋市)は1日、車両に設計ミスがあったと発表した。本来は運転士が安全装置を切ると、その情報が運行を管理する指令に自動で伝わるはずだったが、ミスが原因で伝わらないようになっていた。「事故原因は当局が調べているので、事故にかかわる話かどうかは何とも言えない」(同社広報)としている。 配線の接続で、納入先の台湾鉄道からの仕様書とは異なる設計になっていた部分があったという。同社によると、台湾鉄道から10月23日、安全装置を切ったときに自動的に指令に連絡が入る機能について調査をしてほしいと連絡が入った。調査した結果、同29日に設計の担当者のミスで、この機能が抜けていたことが判明した。 事故は10月21日に発生。列車が高速のままカーブに進入して脱線し、200人以上が死傷した。速度が上がりすぎないようにする安全装置は、運転