はじめに どもども、インフラ案件で奮闘中の井上弥風(いのうえみふう)です。 現在プロジェクトでELB(Elastic Load Balancing)を使用しており、その内部機能を完全に理解したいと思い、この記事を書きました。 この記事について この記事の最終的な目標は、「ELBとは何か?」を深く理解し、それを自信を持って説明できるレベルになることです。 しかし、ELBを完全に理解するためには、まず基本的なロードバランサーの概念を押さえる必要がありました。 そこで、この記事ではELBの根底にあるロードバランサーとは何かという点に焦点を当てていきます。 ELBの詳細については、この記事の後に公開予定の「ELBってなんやねん」という記事で詳しく取り上げます。 ELBに興味のある方は、ぜひそちらもご覧ください。 記事のゴール この記事を通じて、ロードバランサーがどのようにしてトラフィックの負荷分散
概要 「インターネットの中身」についてどれぐらい知っているでしょうか? インターネットを普段から当たり前のように使ってる人は多いですが、その裏側の仕組みについて知っている人は、決して多くはありません。(IT業界で働く人であっても、インターネットを構成する深い部分まで理解している人はごく一部だったりします。) 本講演では、業界歴13年の現役ネットワークエンジニアであり、YouTubeにて5年に渡って情報発信してきた発表者が、ネットワーク業界関係者しか知らない「インターネットの裏側の仕組み」について、ディープに、かつ初心者にもわかりやすい言葉遣いで噛み砕いて解説させていただきます。 インターネットの仕組みやネットワークインフラの存在を知ることで、みなさんが普段お使いのサービスの裏側が理解できるようになるのはもちろんのこと、みなさんの業務においても、的を射たビジネス企画やサービス提案が実現できる
アマゾン ウェブ サービス ジャパンは、2024年6月20日と21日、国内最大の年次イベントである「AWS Summit Japan」をハイブリッドで開催。150を超えるセッションが展開された。 本記事では、ニンテンドーシステムズによるセッション「Nintendo Switch向けプッシュ通知システムのリプレイス事例」をレポートする。登壇したのは、同社 システム開発部の林愛美氏と坂東聖博氏だ。 2017年のNintendo Switchの発売とあわせてリリースされた「プッシュ通知システム」。同社は、長期運用を見据えて、よりクラウドネイティブなシステムへのリプレイスを決定するが、大量のTCP接続を維持するための様々な課題が立ちふさがった。 本セッションでは、AWS FargateやNetwork Load Balancer(NLB)といったAWSのマネージドサービスを用いた、“最大1億台”級
登大遊氏が憂う、日本のクラウド、セキュリティ、人材不足、“けしからん”文系的支配:ITmedia Security Week 2023 冬 2023年11月29日、アイティメディアが主催するセミナー「ITmedia Security Week 2023 冬」の「実践・クラウドセキュリティ」ゾーンで、情報処理推進機構(IPA)サイバー技術研究室 登大遊氏が「コンピュータ技術とサイバーセキュリティにおける日本の課題、人材育成法および将来展望」と題して講演した。日本における「ハッカー」と呼ぶべき登氏が初めてアイティメディアのセミナーに登壇し、独特の語り口から日本におけるエンジニアリングの“脆弱性”に斬り込んだ。本稿では、講演内容を要約する。
ゴールデンウィークのはじめ(4月29日)に投稿された以下のツイートですが、5月7日20時において、1,938.8万件の表示ということで、非常に注目されていることが分かります。 我が名はアシタカ!スタバのFreeWi-Fiを使いながら会社の機密情報を扱う仕事をしてたら全部抜かれた。どうすればよい! pic.twitter.com/e26L1Bj32Z — スタバでMacを開くエンジニア (@MacopeninSUTABA) April 29, 2023 これに対して、私は以下のようにツイートしましたが、 これ入社試験の問題にしようかな。『スタバのFreeWi-Fiを使いながら会社の機密情報を扱う仕事をしてたら全部抜かれた』と言う事象に至る現実的にありえる脅威を説明せよ。結構難しいと思いますよ。 https://t.co/LH21zphCTV — 徳丸 浩 (@ockeghem) April
はじめに 「DNSって何ですか?」 エンジニア・プログラマの皆さんは会社の同僚や後輩などにこの質問をされたらどこまで回答できますか? 大体の人は、「Domain Name System(ドメイン・ネーム・システム)の略称で、IPアドレスとドメインの紐付けをおこn.....」 みたいな回答になってしまうと思います。 特に自分のような、フロントエンド周りが主領域のエンジニアにとってはDNSの理解はかなり後回しになってしまうかなと思います。 今回は、そんなあまり業務でDNSに携わらない方々に向けて、DNSの最低限知っておきたい基礎知識をやさしくお届けできたらなと思います。 ※タイトルではめちゃくちゃ煽りましたが、本記事は割と基礎的な内容になっています。ご安心を。 DNSとは まずは、DNSとはなんぞやというところから入っていきたいと思います。 DNSとは、冒頭にも登場しましたが、Domain N
はじめに AWS上で仮想ネットワークを構築できるAmazon VPCは、多くのAWSサービスが動作する基盤となる、非常に重要かつ多機能なサービスです。 多機能ゆえに公式ドキュメントやネット上の記事も断片的な機能の解説が多く、全体像を把握することが難しいサービスとも言えます。 そこで本記事はVPCの全体像を理解できるよう、各機能のつながりや動作原理を丁寧に解説し、 「VPC界の百科事典」 (あくまで例えですが…笑) となるような記事を目指したいと思います。 【追記】 実践編の記事を追加しました VPCの実画面での構築方法は、以下の別記事にまとめました。「VPCを実際に触ってみたい!」という方は、こちらもご一読いただけると嬉しいです。 VPCとは 「Virtual Private Cloud」の略で、クラウド上に仮想的なネットワークを構築するためのサービスです。 例えば、オンプレ環境でWebア
通信が遅い気がする、ネットの調子がおかしい、そんなことを感じていませんか? このスピードテストでは、インターネット上のサーバーまでの通信速度を実測で測定できます。 プロバイダや回線事業者が用意した測定システムとあわせて、インターネットのバックボーンを通過するこのシステムも利用することで、不調の原因がどこにあるのか、それが見えてきます。 Ver.5 WebArena東京サーバー スマートフォンでも測定できます。 JavaScriptのWebSocketを使用した最新の測定エンジンで、安定した信頼性の高い測定ができます。 測定へ進む ※ 現在「みんなの測定結果」への投稿には未対応です。近日対応予定です。 Ver.3 WebArena東京サーバー 以前のバージョンの測定システムです。 「みんなの測定結果」へ投稿できます。 Javaアプレットを使用して測定します。 測定へ進む ※ Microsof
日本は研究開発を進化させ、1990 年代にはさまざまな産業分野で世界トップになりました。 ICT の分野でもこれが可能であり、そのためには「おもしろインチキ ICT 技術開発」が必要になる、と登さんは語ります。 日本の ICT とセキュリティ技術の生産手段確立と産業化の実現について、JAIPA Cloud Conference2021 に登壇された、登大遊さんのお話をまとめました。 登 大遊 氏 プロフィール VPN システムやテレワーク技術等を開発・製品化。オープンソースで全世界に 500 万ユーザーを有する。外国政府のけしからん検閲用ファイアウォールを貫通する研究で博士 (工学) を取得。2017 年より独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA) サイバー技術研究室を運営。2020 年に NTT 東日本に入社して特殊局を立ち上げる。ソフトイーサ株式会社を 16 年間経営中。 登大遊氏が
はじめに 2020年7月に契約し、夢のマイホームの設計が始まりました。 筆者は子供の頃から自宅サーバーが大好きでしたが、自宅内のネットワーク配線がとても見栄えが悪く強い不満を抱いておりました。当時、1階に光回線を引き込んだため、2階の自室まで有線ネットワークを敷設するために、階段や壁にLANケーブルを這わせたりと、とても大変だった記憶があります。 今回、マイホームを建てる機会に恵まれたため、子供の頃から抱いていた住宅ネットワーク設備の不満を解消した、自分にとって理想のお家を建てました。 同じ悩みを持つ人に参考になると良いなと思い、備忘録として記録したいと思います。 筆者は素人のため嘘を書いてある可能性もあります。あらかじめご了承ください。 新築住宅 ネットワーク構築に向けた要件 ざっくりですが、設計前に下記のような要件を整理しました。 住宅設備として導入する部材は市販品を採用すること 各フ
NTTドコモは8月27日、据え置き型のワイヤレスインターネットサービス「home 5G」の提供を開始した。オンラインショップでは予約が殺到し、出荷に一部遅延が発生している。 この記事では、同サービスの専用端末であるシャープ製ホームルーター「home 5G HR01」の概要を改めて紹介する。契約(購入)を検討している人の参考になれば幸いだ。 有線LANポートは1つのみ HR01は、ドコモの5G/Xi(LTE)回線を介してインターネットに接続される。固定インターネットサービスである「ドコモ光」とは異なり、5G/Xiエリアであれば契約したその日から、工事することなく利用できる気軽さが特徴だ。 5G/Xiネットワークにおける理論上の最大通信速度は以下の通りとなる。 5Gエリア:下り4.2Gbps/上り218Mbps Xiエリア:下り1.7Gbps/上り131.3Mbps この速度はあくまでも“理論
Master of IP Networkフォーラム 全記事インデックス 過去に掲載された全ての記事にアクセスできる目次です。更新: 2008/12/9
連載記事一覧 【最終回】 迷ったらここから ネットワークの「技術」と「製品」の総まとめ これまでの連載で取り上げたポイントを総ざらい。各レイヤー別に技術と代表的な製品について、もう1度復習しておきましょう。 【第9回】 「負荷分散装置」はどこでどのようにネットワークの負荷を分散しているのか ネットワークと関連機器に関する「今更聞けない」基礎知識をこっそりおさらいしようというこの連載。今回はレイヤー4からレイヤー7の機器「負荷分散装置」と「ADC」について解説します。 【第8回】 Webを支える技術「HTTP」のエッセンス ネットワークと関連機器に関する「今更聞けない」基礎知識をこっそりおさらいしようというこの連載。今回はレイヤー5からレイヤー7における代表的なプロトコルである「HTTP」について解説します。 【第7回】 レイヤー4の代表的製品「ファイアウォール」基礎の基礎 ネットワークと関
こんにちは、テクニカルトレーナー/マネージャーの西村 (@kuwablo) です。 AWS トレーニングのトレーナーを担当しつつ、お客様の AWS 学習を支援する記事を公式ブログや builders.flash に投稿し、チームメンバーのマネジメント業務も合わせて行っています。 突然ですが、皆さんは普段の仕事でネットワーク機器の設計や保守などは担当していますか ?「ルーターはマシンルームで見たことはあるけど触ったことはない。」「アプセトネデブ (OSI 参照モデルの 7 つの階層の暗記術) とか昔ちょっと勉強したけど忘れちゃったな。」という方から「俺はネットワーク生まれデータセンター育ち」という方までいらっしゃると思います。 私がトレーニングを実施する際に「自分のチームのメンバーにネットワークを勉強してもらいたいんだけど、何か良い方法ありますか ?」「アプリ開発者ですがインフラを体系的に勉
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