こんにちは、裕斗といいます。僕は都内の会社に勤める会社員です。毎日電車で会社に行き、フルタイムで仕事をして、夜はジムに行ったりお酒を飲んだりして過ごす、その辺にいるサラリーマンです。 僕は、恋愛の対象が男性である、いわゆるゲイです。この「ゲイだ」ということを理由にして、僕は自分のことをずっと「マイノリティ」なんだと思っていました。でも、ある病気を持ったことがきっかけで、考え方がずいぶん変わったように思います。 僕の病気は、HIV感染症といいます。「ヒト免疫不全ウイルス(HIV)」によって起こる感染症です。HIVの感染力は非常に弱いのですが、感染すると数年から十数年という長い経過で免疫機能が低下し、さまざまな病気を発症します。こうした状態は「AIDS(後天性免疫不全症候群)」と呼ばれます。 自分がHIV陽性だと知って、僕は「普通の人生は送れない、すぐに死んでしまう」と思いました。ところが、あ