海外での重油ビジネスへの投資名目で無登録で出資を募っていたとして、警視庁生活経済課は25日、詐欺容疑で、カレー店チェーン「バルチックカレー」の運営会社「バルチック・システム」(解散)元社長、吉野幸則(48)=江東区有明=と出版社「あいであ・らいふ」元社長、嘉藤慎哉(59)=渋谷区千駄ケ谷=の両容疑者を逮捕した。同課によると、いずれも容疑を否認している。 両容疑者は当時人気だったカレー店のブランドを悪用し、全国の300人から2億3500万円をだまし取ったとみられる。出資者への配当は行われておらず、同課は詐取金が両社の赤字補填に充てられていたとみている。 逮捕容疑は、平成20年5月、あい社が発行した月刊ビジネス誌「頭で儲ける時代」増刊号で、「サウジアラビアから中国への重油輸入ビジネスに投資すれば、年間で78%の配当が可能」などと紹介。40~69歳の男女11人から計950万円をだまし取ったとして