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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/tatsu2 (27)

  • 「劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME」簡易感想――記念碑的・安藤真裕的 - subculic

    『花咲くいろは』はテレビシリーズで走りきったと思っていたし、劇場版で描く主題はなんだろう。ちょっとした疑問を抱きながら映画館へと足を運ぶ次第になったのだけれど。大変素晴らしいフィルムだった。緒花の母・皐月の少女時代にスポットを当て、父親との出会いから娘と同じようにやりたい事を見つけ、走り出す物語。電気工事のために訪れる「数時間の停電」を67分という大長編でもなく小編でもない映画の尺とシンクロさせ、等身大の中編として描く岡田麿里の筆捌きもお見事。画面作りも同様に、テレビシリーズから引き継ぐ澄み渡る空の色、雲の形、そして水模様。多様に反射のモチーフを使って映し出す自分、過去、そして現在。三世代に渡る四十万の女は男を追いかけ、母に反発し自分と娘を照らし合わせ、キラキラと輝き出す。眩さを覚えるほど、爽快なフィルムの仕上がり。地方の制作会社であるP.A.WORKSが東京に染まりきらず、真面目に自分た

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    thun2 2013/04/20
  • 芝山努の仕事『ドラえもん』編に参加して - subculic

    「新文芸坐×アニメスタイル セレクションVol.37 芝山努の仕事『ドラえもん』編」に行ってきた。『ミニドラSOS』の記事を書いて以来、大長編ドラえもんを毎週借りてきては、思い出と照らし合わせながら観ていたのでタイミングの良いイベントだった。芝山努監督と渡辺歩さんが揃って登壇するイベントは、もしかしたら最後になるかもしれない予感もした。21時に寝て朝5時に起きる生活をしているという芝山努監督。一線を退いたあとにお目にかかれるとは、感動もひとしおで話された内容も「今、振り返るドラえもん」。ずっと覚えておきたい話がたくさんあった。まずは芝山努監督の絵コンテについて。渡辺歩さん曰く、「狂気さえ感じてしまう描き込み」で圧倒的な情報量を誇る芝山コンテ。当日上映された『ドラえもん のび太とふしぎ風使い』と『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』のコンテコピーが展示されていたが、クラっとしてしまった。コ

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    thun2 2013/03/10
  • たまには日本酒とアニメの雑談を - subculic

    2012年はとにかく日酒を飲んだ年だった。昨年新規開拓した日酒を中心に扱う酒屋に「花陽浴」が置いてあったのだけれど、トロンとした飲み口とスッキリした甘さの虜となり、レギュラー商品の飲み比べ、今ではすべての新酒に手を出してしまうほどファンになってしまった。埼玉県羽生市にある小さな蔵元だが、年々需要が高まり、供給が追いつかない状況らしい。つい先日「HNB48」(精米歩合48%に掛けたネーミング)という大吟醸が発売されたが、購入出来る酒屋はすでに限られており、今後抽選販売方式にならないことを祈るばかり。人気の高まりは嬉しい反面、飲めなくなっては寂しい。最近はラベルに美少女を描いた「萌え酒」も珍しくなくなった。サブカルチャーと酒類業界が少し近づいたせいか、アニメと日酒の協力は出来ないものだろうかと居酒屋談義に華を咲かせたりもする。日酒の世界も洒落た企画が存在が立っており、秋田に「NEXT5

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    thun2 2013/02/03
  • 敢えてアニメ「DVD」を購入するシンプルなワケ - subculic

    雑記アニメソフトも今やBlu-ray Disc全盛。BD/DVDの同時発売は定番だが、販売数をみるとBDがDVDを上回るタイトルが大半。BD再生環境がアニメ視聴者にも広く普及しているのだと思う。かくいう自分も環境を整えているのだけど、最近は一周し敢えてDVDを選択、購入している。理由はシンプルで、PC上でソフトを再生したい。そしてコマ送りをしたい。画像保存を行いたい。「PC上」という括りの中ではDVDの方が遥かに豊富な選択肢がある。要となる再生アプリケーションが数え切れないほど存在し、好みのソフトを選べる。BDはWinDVD、PowerDVDの2つに絞られやすく、権利の関係でガチガチである。多機能な製品版にアップグレード可能ではあるし、コマ送りや画像保存も一応可能だが、ちと重い。その点DVDは安心出来る。定番のGOM PlayerやVLCメディアプレイヤーで再生してもいいが、個人的に愛用

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    thun2 2013/01/07
    北米版の一部に見られるように、DVDもコンボでつけてくれたら最高だよなぁ…
  • 「中二病でも恋がしたい!」への期待 - subculic

    アニメーション『氷菓』は青春の影に焦点をあて探偵役の全能感と合わせ、ほろ苦さを描いた作品だったが、京都アニメーションが次に放つはこれも青春の影、いや暗黒。『中二病でも恋がしたい!』は黒歴史全開のアニメ。まさかこのような連携になっていようとは、一杯わされた気分。思わず膝を叩きたくなる影のコンビネーションだ。まったく何も調べず視聴したところ、ポップテイストで楽しい中二病講座なアニメだなと思う。『涼宮ハルヒの憂』や『けいおん!』を明らかに意識して、アニメ版の監督である石原さんや山田さんがOP/EDを手掛けていたり、自社のKAエスマ文庫レーベルからのアニメ化、「京ア二的」なメソッドの確立を目指しているのやも、と考えてしまったりもする。過去の元請作品を匂わせるパーツを組み込み、作中で扱う「黒歴史」へのアプローチにしているなら面白い試みかもしれない。主人公である富樫勇太が封印したがっている中二病の

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    thun2 2012/10/22
    「六花の能力が解放されるシーンは、長門が朝倉と戦ったときのそれと変わらない」という部分がすんげーツボに入った。もうちょっと素直に作品を見るよう心がけます。
  • 「さよなら妖精」と「タクティクスオウガ」 - subculic

    ノベル古典部シリーズのアニメ化『氷菓』が放送を終えた。丁度いい機会なので『さよなら妖精』と『タクティクスオウガ』を絡めた記事を書いておきます。両作を既読の方推奨。『さよなら妖精』は古典部シリーズと同じく「日常の謎」を扱った作品。ユーゴスラヴィアから来た少女・マーヤとの出会いから始まる、ボーイミーツガールと呼ぶにはあまりにも大きな余韻残す物語。古典部シリーズと似通った顔を持つ、もうひとつのほろ苦い青春群像劇。米澤穂信の著作で最も衝撃を受け、好きな、と書くと語弊があるような気もするけれど、愛蔵している。そして『タクティクスオウガ』。説明不要の名作だが、2010年にPSPでリメイクされ、バランス調整に難がみられるも未だに遊んでいる。旧作と合わせ数千時間はプレイしている、コンシュマーで間違いなく一番遊んでいる作品だと思う。死者の宮殿に何度潜ったか……どうして両作が関係がするのか。【電撃ゲームス】松

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    thun2 2012/10/22
  • 「true tears」3話のコーラハーモニー - subculic

    アニメーション一挙放送もあり、俄かに盛り上がっていた『true tears』の小話。ファンの間では有名な(?)3話のコーラ瓶がハーモニー処理されるカットについて。リアルタイムで観ていたとき、何故このカットでハーモニーを使うのか不思議だった。ハーモニーの名手・西村純二監督だからと考えてみても、唐突感は否めず、浮いた印象があった。何度かみて納得したのだけれど、前後の関係から直前のシーンで映された沸騰した熱い煮物を慕情に見立てた上での栓、「開けてしまえば、すぐ炭酸が抜けてしまうコーラ」なのだろう。愛ちゃんが眞一郎を慕っていることを、三代吉も眞一郎人さえも気付いていない。気持ちを明かせば3人の関係は崩れてしまうけれど、3人の日常はこんなものなんだと自然に抑えている。コンテのリズムも面白く、シーンのオチにしつつも、次に来る「石動乃絵に彼氏? それマジかよ」という三代吉の台詞がオフで入り、熱い話題か

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    thun2 2012/10/21
  • 「境界線上のホライゾン」にみるアニメの編集 - subculic

    アニメーション『境界線上のホライゾン』2期の初回放送を観ていて、編集工程は大変そうだなあと考えてしまった。編集とはなんぞや。動画編集にはいくつかのセオリーがある。きっちりカットの尺を決めずに、前後に余裕を持たせておくとベターであるとか、位置関係を把握しやすい俯瞰をひとつ撮っておきなさい、マスターカットを作りなさいだとか。こうした基のほか、“繋ぎ”技法、カッティング・イン・アクション、マッチ・カット、BGMによる音繋ぎ、台詞繋ぎ、視線繋ぎ……映像編集におけるテクニックは色々とある。けれど、アニメは絵コンテという設計図が存在し、大抵のことはすべて指定されている。そう、具体的に「アニメの編集」という仕事に気を配る機会は滅多にない。気持ちよく流れているなら絵コンテや演出、視覚的に映えているなら作画や撮影といった具合に分けはすれど、「編集」までは中々手が伸びないと思う。語られにくい工程という印象は

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    thun2 2012/09/01
  • ちょっと浮いている「TARI TARI」 - subculic

    アニメーションP.A.WORKS新作の『TARI TARI』は不思議な感触を覚えるアニメだ。青春の尖ったところを抽出するのかと思えば、友情へと針が振れたり、なんだかんだと危機を乗り越えてみたり。夏の天気のように表情が変わっていく。この先どんな展開が待っているのか読めないし、思いがけない方へ向くのかもしれない。一方で、キャラクターの配置と設定は凝っていそうな気配を匂わせる。坂井和奏は音楽科から普通科へ移ったらしく、まだすこし温度差がある。いつも元気な宮来夏、彼女は声楽部の爆弾娘で、去年やらかしてしまったらしい。来夏と仲の良い沖田紗羽も、私服が変わっていると、たったひとりのバドミントン部員・田中大智から言われていた。帰国子女のウィーンこと前田敦博は変な日知識を身につけている。主要キャラクターの全員に「ちょっと浮いている」部分があるという共通した設定。「ちょっと浮いている」ところなんて、誰に

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    thun2 2012/09/01
  • 趣味のアニメを制作して貰うということ――微に入り細を穿ってこそ - subculic

    アニメーションコミケのサークルチェックをしていたとき偶然、同人アニメーションを頒布するというサークルが目に入った。同人でアニメを作り、頒布するサークルは過去何度か見かけたのだけれど、少し毛色が違う様子。興味を惹かれたので、購入してきました。オリジナルキャラクターのバウアー中尉とパンター戦車がメインとなる約3分のアニメ。パンターvsT34の戦闘など見応えのあるシーンも多く、オマケアニメで終わらせてしまうには惜しいなと思う作品だった。戦車アニメとしての興味も尽きないが、特筆すべきはサークル・Gewaltの代表であるEXCELさんが「身銭を切って商業のアニメーションスタッフに依頼して制作している」ところだ。同人誌「戦車アニメの作り方」に掲載されているスタッフクレジットによれば、コンテ・演出:小林敦、作画:澤田譲治とあり、動画検査や色指定、美監、3D撮監、撮影、音楽に至るまでガチである。自分でアニ

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    thun2 2012/08/26
  • 「氷菓」14話を観て――山田尚子のカッティング・イン・マジック - subculic

    アニメーションようやく始まった。否、始まっていた。古典部シリーズがアニメ化されると聞いて、楽しみにしていた挿話が「クドリャフカの順番」の料理コンテスト、「遠回りする雛」の二。特に前者はダブルヒロインが大活躍するシリーズ屈指のエンタテイメンツ。『氷菓』第14話「ワイルド・ファイア」は文化料理コンテスト回だった。しかも、山田尚子さんの演出・コンテ回という数奇な巡り合わせ。思わず身構えて観てしまった。焦点は摩耶花の焦燥と解放、古典部の仲間意識だったけれど、まさかこんな童話的な演出を仕掛けてこようとは。傑作回だと思うので、細かくみていきたい。 ■「ワイルド・ファイア」横位置(横顔)カット集山田尚子回定番の横顔から。『氷菓』でローテーションを組んでいる植野千世子作監と相まり、他の回とは少し雰囲気を感じさせる。横顔は顔の厚みや凹凸、丸みが画面に出ることになり、繊細に立体をとらないと違和感を生じさせ

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    thun2 2012/07/29
  • 「咲-Saki-」小規模なプロ描写と予兆 - subculic

    アニメーション咲-Saki-(10) (ヤングガンガンコミックス)作者: 小林立出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2012/06/25メディア: コミック購入: 7人 クリック: 175回この商品を含むブログ (25件) を見る待ちわびていた最新単行を読了。初登場はあっさりしたものでも、試合途中に語られていく回想がそのままキャラクターの背景となり、訴えかけるスタイルは『咲-Saki-』の十八番ですね。登場人物全員がカン材を持っていて、“嶺上開花”させるタイミングを待っているよう。ところで、アニメ『阿知賀編』も終盤を迎えているのですが、個性的なインターハイ出場選手の面々をらうほど強烈なキャラクターを持つ人物が現れている。三尋木咏(みひろぎ うた)扇子に和服という装いをはじめ、「わかんねー」「しらんし」という特徴的な口調、某憂な作品に登場した鶴の方を連想させる中の人。

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    thun2 2012/07/03
  • アニメを「切る」――活用編 - subculic

    アニメーションアニメを「切る」という表現に含まれるニュアンス前回のエントリーを書いたあと、内心ひやひやしていたのだけど、結構な数の参考意見をいただけた。色々な反応をもらって、もう少し話を進められそうだと思った。ありがたい話です。利便性が高く、気にすることなく使っている意識的に使用を避けている不快に思う人が居るなら、配慮することを考えてもいい「切った」と断言した方が潔いのではないか大別すると以上のとおり。特に興味深かったのは、「切る」という表現に違和感を持たないとみている意見。使用を避けていた身には染みた。これにもそれぞれの主張があって、「つまらないとうだうだ言うくらいならはっきりと」「取捨選択の上で削って行く表示に便利」「強い表現とも思えない。個人の印象」「感情論ではないか」「文脈次第だ」など、多様かつ率直な意見をいただけたことには感謝。また、「切る」をどういった意味で使っているかにも言及

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    thun2 2012/07/01
  • 2011年の近未来――2012年の「ドラミちゃん ミニドラSOS!!!」 - subculic

    アニメーション2011年が舞台のドラえもん――1989年公開の『ドラミちゃん ミニドラSOS!!!』。劇場で初めて観たとき、2011年はなんて未来の世界なのだろうと思った。はるか先の出来事に想像も叶わなかった。「今度の日曜日、ドラえもんの映画に行こうか」親にそう言われることが嬉しかった。入場時に貰えるドラえもんの形をしたチョロQを大切にしていた。お目当てはもちろん、ドラえもんなのだけれど、同時上映していた『エスパー魔美』や『チンプイ』にも夢中になっていた。「まだ終わりじゃない」と言われているような感覚に、もう一度テンションが上がったことをよく覚えている。最初は「ドラえもんのおまけ映画」だと思っていたのに、いつしかもうひとつ楽しみが残っていると思うようになった。中でも『ドラミちゃん ミニドラSOS!!!』は珍しくビデオグラムを買ってもらった作品で、まだ観ていない小さな親戚の子たちと、家族と、

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    thun2 2012/06/11
  • アニメとカバン―― あなたのカバンに仕掛けはありますか? - subculic

    アニメーションカバンを新調した小話。長年愛用してきた通勤用のカバンに剥げが目立ちようになり、よくみるとくたびれていた。そろそろ買い替えの時期かと思い、カバンにターゲットを絞った人間観察ならぬカバン観察で流行の最前線を追った。少し注目してやれば、街は実に豊富な種類のカバンで溢れている。通勤のお供であるビジネスバッグひとつ取ってみても、学生カバン風の物あり、ブリーフケース型、トートバッグ型と様々だ。細身のストライプスーツをサラッと着こなし、クラシックな二手のビジネスバッグを片手に颯爽と歩くサラリーマンの姿、パンパンに膨れ上がったショルダーバッグを肩にかけ、朝から疲れきったベテランサラリーマン。その横にはファンシーなアクセサリーを沢山つけたスクールバッグ膝に、目をつぶった女子高生。そうしたカバン達をみて、性格や立場を想像する“遊び”も一興というもので。宮部みゆき著『長い長い殺人』は財布視点で登

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    thun2 2012/06/09
  • 原作付きアニメの難しさ〜「灼眼のシャナ」「いちばんうしろの大魔王」渡部高志監督の場合 - subculic

    アニメーションアニメ質問状 :「灼眼のシャナ」足掛け7年、ついに完結 王道の強さを再確認上記の記事を読んですこし。現在放送中の『灼眼のシャナ』ファイナルシーズン。渡部高志監督はシリーズ第一期からの継続で、長い付き合いとなっている作品なのだけど、その道のりはおいそれとはいかない、険しいものだったと思います。シリーズ第一期、アニメナイズにリファインした設定と物語。原作が続いている中、きっちり終わってやろうとする心構えで望んだのか、終盤にかけて原作とは異なるストーリーを辿った。2年後に制作された第二期、異なる結末を迎えたアニメの設定を無に帰すことなぞ出来るはずもなく、オリジナルストーリーを原作に寄せていくという前作とは逆さまの構成になった。OVAや劇場版を挟み、締め括りとなるテレビシリーズ第三期、まだ放送が終わっておらず、断定は出来ないが、シリーズを通して最も「原作通り」の流れから、おそらく原作

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    thun2 2012/03/14
  • リフレクティアからプリズムのサインへ〜 「true tears」 3周年記念ソングを聴いて - subculic

    アニメーションプリズム・サインアーティスト: eufonius出版社/メーカー: ランティス発売日: 2012/02/08メディア: CDクリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る成長した3人に贈るアニバーサリーソングと銘打たれた「プリズム・サイン」が発売。放映から3年以上経つ今、記念の楽曲が制作され発売に至るなんて、奇跡の産物としか思えないのですが、ファンに愛され続けている作品という実績と要望、自負があってのことなのだろう。放映終了後も予約数によるBD-BOX発売、その後を描いたドラマCD、有志によるイベントの開催など関連の話題は多かった。自分にとっても『true tears』は一言で語りきれない特別な作品なのですが、アニバーサリーソングを聴きながらひとつ、記事を書いてみたいと思います。リアルタイムで視聴していた当時を振り返って真っ先に思い出されるのは、3人のヒロインが彩るド

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    thun2 2012/02/21
  • 「新海誠 21世紀の映像詩人」オールナイト感想  - subculic

    イベント恒例の「新文芸坐×アニメスタイル セレクション」、新海誠オールナイトに参加。『ほしのこえ』、『雲のむこう、約束の場所』、『秒速5センチメートル』、『星を追う子ども』の4に加え、トークショー中には大成建設のCMを劇場スクリーンで流すサプライズサービスも。新海監督を間近で拝見するのは初めてで、自分の中の新海誠像と現実像の刷り合わせができ、たいへん有意義なトークショーでした。深夜イベントならではの発言もあり、会場には笑いも起こる終始和やかなムードで進行する中、『ほしのこえ』を発表した後の反応について、褒められて嬉しかった反面、叩かれた記憶もあると赤裸々な発言をされていた。批評筋の意見、アニメ業界の見る目、「セカイ系」と呼ばれること、ひとり歩きする新海誠へのイメージなど、ネットに漂う声をかなり気にしていたことが伺えて、繊細な人柄が出ていたように思う。『エヴァ』の影響を受けていると語り、最

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    thun2 2011/12/19
  • 2011年テレビシリーズアニメ話数単位10選 - subculic

    アニメーション2011年もたくさんテレビアニメが放映されました。すべての作品を追っていたわけではないのですが、視聴していた作品の中で、これは好きだ、凄い! というものを話数単位で10選んでみると、どのようなラインナップになるのでしょうか。独断と偏見による思い入れ重視で列挙してみましょうという試み。基準としては、「今、現在の心境で選んだら」と言っておきましょう。明日選ぶと変わっているやもしれません。それくらい良話数が多い年だったと思います。 ■『魔法少女まどか☆マギカ』 第10話「もう誰にも頼らない」脚:虚淵玄 コンテ:笹木信作 演出:八瀬祐樹 作画監督:伊藤良明/潮月一也 ■『俺たちに翼はない』 第7話「栄えある王の凱旋だ!」脚:王雀孫 コンテ:ウシロシンジ/及川啓 演出:北條史也 作画監督:山真嗣/内田孝/藤部生馬/花井宏和 ■『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』 第1話

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    thun2 2011/12/17
    乗らないと、このウェーブに
  • 「うさぎドロップ」は幸せなアニメだった - subculic

    アニメーション『うさぎドロップ』の第1話を観たときの衝撃はすごかった。なにせ、次の日には原作を買いに走っていた。精緻な心情描写、柔らかな色使い、子供と大人の対比的なカットワーク、ダイキチの三十路過ぎという設定からも社会人の感情移入が加わり、これは原作を買わねばと焦らされたものだった。そして原作を読み、再度アニメを鑑賞し、亀井幹太監督以下スタッフの読み込みの深さに舌を巻く。なんて余念のない尺の使い方なんだと。丁寧に原作を膨らませ、11話しかないノイタミナの枠でほぼ原作のペースと相違ない第1話にしてしまっている。原作の4巻分にあたる“前半部”に絞ってアニメ化すると調べてわかったが、それでも24話(1巻につき6話)あるのに、目移りせず、腰を据えてダイキチとりんの出会いを描いている。“はじまり”にはこれだけ時間を使ってもいい、言い換えれば、物語上大切な挿話は手塩にかけて育てていきますよという作り手

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    thun2 2011/09/29