以下は、自民党の『日本型福祉社会』(1979)の抜粋である。引用元は野村正實さんの『雇用不安 (岩波新書)』:p138~143。 つまりあたしはこんな時代背景で育ったのだけれども(1979年、あたしは21歳、大学生である)、育ってみれば違う時代文脈が待っていたということ。なにぶん長文なので、そのまま1エントリーとしてしまうことにした(繰り返すが以下は全て引用文である)。 自民党の日本型福祉社会構想 「かつてもっとも富める国であったイギリスは、今世紀の初めから経済のパイ(GNP)を大きくすることよりもパイの分け方に意を注ぎ、平等化と社会保障の拡充とを追求してきた。その結果、政府が肥大化する一方で市場経済の活力は失われ、英国病という名の「経済的糖尿病」が進行したのである。」 「スウェーデン型の老後生活は、極度に個人主義的で、孤立・分散・冷淡な人間関係を原理としてできあがっている社会の見事な帰結